◆2025年フィールド日誌

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6月16日(晴れ) 昨日に続き今日も午前中に所用をこなし、午後2時半からフィールドに出る。昨日うまく撮影できなかったウラギンスジヒョウモンの飛翔シーンのリベンジだ。しかし今日もダメ!なぜうまくいかないのか分析してみると、草地ではメスを探すため、茂みに潜り込みなかなか出て来ない。このシーンを撮影すると“葉被り”か“枝被り”にしかならない。一旦茂みから出て、次の茂みに移動するタイミングが予想できず、飛び立つと、次どちらの方向に移動するのかも分からない。また、移動する際のスピードも速い。このような行動を延々と繰り返すため、飛翔シーンを捉えるのが難しくなる。今日も消化不良の撮影となる。やっと捉えた思えば、ツマグロヒョウモンであった。アザミで蜜を吸うキアゲハを見る。こちらの撮影は実に簡単。気温33℃、炎天下の草地で撮影していると1時間が限界。午後3時半撤収。〔東播磨〕

6月15日(曇りのち晴れ) 午前中の所用をこなし、晴れ間が広がった午後2時からフィールドに出る。ウラギンスジヒョウモンの姿を求め、生息地の各所を回る。一カ所目、姿なし。二カ所目も姿なし。三カ所目、毎年多数の個体が活動する池の土手もいない。四カ所目、夏眠明けの個体が活動する池の土手の草地へ。いたいた!計3頭のオスが飛び回っている。アザミは咲いているのに蜜を吸うことなし、延々とメスを探して活動している。“この撮影は楽勝!”との甘い判断は見事に覆される。最近、飛翔シーンをマニュアルでピント合わせする機会がほとんどなく、腕は鈍りまくり!イヤになるほどスカ写真の山を築く。溜まるのはスカ写真とストレスのみ。数日以内に再挑戦か。〔東播磨〕

6月13日(晴れのち曇り) 車による朝の通勤ラッシュが終了する時間を見計らってフィールドに出る。川べりの草地に咲くアザミで蜜を吸うウラギンスジヒョウモン♂を見る。吸蜜時間は短く、シャッターチャンスはやって来なかった。以降は探雌飛翔を繰り返し、結局1カットも撮影できず。ウラギンスジヒョウモンの次の生息地へ移動する。草にとまるヒョウモン発見!いるいると近寄り、ファインダー越しに見れば、ツマグロヒョウモンであった。残念!更に移動する。先々週から撮影の舞台となっていたクリの木、ここの花はすでに終了していた。隣の木は今が満開。クリの花で蜜を吸っているアサマイチモンジ、この個体をめがけて次々にメスグロヒョウモン♂が飛来する。同種のメスかどうかを目視にて確認しているようだ。クリの花に来ていたのはアゲハチョウ、ベニシジミ。翅を大きく破損したアカシジミを見る。午前11時、一旦帰宅し休憩する。午後3時、再びフィールドに出る。草地では今日もルリタテハの活動が活発。アカシジミが2度3度と姿を見せる。黄色のモンキチョウ♀に求愛する♂を見る。今日はトラフシジミの活動は低調。今日もお目当ては現れず。午後5時半撤収。〔播磨各地〕

6月12日(曇りのち時々晴れ) 友人からの情報で六甲山の北側へ向かう。狙うはウラキンシジミ。教えていただいたポイント着は午前10時半。曇り空ながらクリの花は満開で条件は良さそう。しかし、期待に反してウラキンは全く姿を見せない。正午過ぎ早々に撤収。次に尋ねたのは小さな池の周りに生えるハンノキの幼木群。すぐに目の前にとまるミドリシジミを確認!慎重に撮影する。辺りを注意深く見て行ったが2頭目は見つけられず。さらに移動する。昨日、トラフシジミを撮影したポイントに向かう。午後4時前からトラフシジミの活動が始まる。トラフシジミの活動を見る合間に、アカシジミ、ミズイロオナガシジミ、イシガケチョウ、アゲハチョウ、モンキアゲハ、ホシミスジ、ルリシジミ、ウラギンシジミを見る。ミズイロオナガは今シーズンの初確認。斜面の草地でテリを張るルリタテハ新生個体を見る。今日もお目当ては姿を見せず午後5時半撤収。〔兵庫県南部各地〕

6月11日(雨のち曇り、一時晴れ) 昨日から降り続いた雨も午前中にあがり、午後2時からフィールドに出る。草地はまだ乾いておらず、一旦踏み込めばずぶ濡れになる。距離10m以上の向うのコナラで活動するアカシジミを見る。望遠レンズ越しに見れば、どうやら産卵しているようだ。イチモンジセセリの交尾を見る。猛スピードでコナラの樹冠を渡っていくのはウラギンシジミ。午後4時頃からトラフシジミ(夏型)の活動が活発となる。コナラの樹冠で占有行動中のオスが追尾飛翔や卍飛翔を見せる。午後4時半撤収。〔東播磨〕

6月7日(曇り時々晴れ、一時雨) 早朝から西播磨へ向かう。狙いはナラガシワで発生するゼフィルス各種。里山に生えるナラガシワをそっと叩いていくが、ルリシジミ以外何も飛び出さない。2箇所、3箇所と回るが状況は同じ。4箇所目でやっとウラジロミドリシジミ♂が飛び出す。運良く目の前3mにとまってくれた。ナラガシワの葉の表面に口吻を伸ばしているところを慎重に撮影する。5箇所目で樹冠から飛んだのはミズイロオナガシジミかウスイロオナガシジミのどちらかであろう。下に降りて来なかったため同定できず。ここでもウラジロミドリシジミ♂を見る。結局、今日はヒロオビミドリシジミは確認できなかった。西播磨各地を回って気が付いたことは、ナラガシワの大木の多くが枯れていることだ。過去、ヒロオビミドリが卍飛翔を繰り広げていたナラガシワの大木は失われていた。加えて、ひとたび草地に踏み込むと、ズボンはダニまみれ!ゼフはいない!いるのはダニばかり!悲惨極まりない。西播磨でもアカシジミ、ウラナミアカシジミとも確認できず。帰りに、かつてミドリシジミが多産したハンノキ林に立ち寄るが、今日も確認できず。何とここでもズボンはダニまみれとなる。午後2時半撤収。〔西播磨、東播磨〕

6月6日(晴れのち曇り) 但馬でウラジロミドリシジミ発生との情報を入手、朝4時前に自宅発で但馬に向かう。5時半現地着。発生木のナラガシワを注意深く叩くが何も飛び出さない。周辺の木々を叩いても状況は同じ。地表の草を注意深く見ていくが何もいない。探索すること30分、早々に諦め、南下し東播磨に戻る。ミドリシジミが発生していないかとハンノキ林で探すが何も飛び出さない。いつものクリの木を確認し午前9時自宅に戻る。しばし休息。午後3時から何かゼフが出ていないかと近場を回るが、アカシジミの飛翔を見るのみ。イシガケチョウを見る。午後4時過ぎ、本日2回目の撤収。〔但馬、東播磨〕

6月5日(晴れ) 基本的に昨日と同じ箇所を巡る。クリの花は満開、ものすごい数の虫が集まっている、なかでも多いのはハナムグリであろう。今日はウラナミアカシジミもアカシジミも蜜を吸いに来ていない。今日の目的は、クリの花と青空を背景に飛ぶメスグロヒョウモンの撮影。見栄えのする望遠で狙ってみたが、例によってスカ写真の山。あまりにも飛翔スピードが速過ぎ、かつ、被写界深度が浅すぎて、話にならない。広角での撮影に切り替える。それにしても飛翔自体、クリの花から離れず、舐めるように飛ぶため、なかなか背景の青空が確保できない。約1時間悪戦苦闘。その他、クリの花に来ていたのは、見事なビークマークを付けたアサマイチモンジ、ベニシジミ、ルリシジミなど。アザミに花に来ていたのはクロアゲハ♂のボロ個体。近くを新鮮なナガサキアゲハが飛んでいたが、蜜を吸いにはやって来ず。移動する。まだウラギンスジヒョウモンは姿を見せない。正午前に撤収。〔東播磨〕

6月4日(晴れ) 朝から近場を回る。昨日降り続いた雨で、日付が変わっても草木はまだしっとり濡れている。少しでも草地に踏み込めばびしょ濡れとなる。クリの花に多くの虫が集まっている。特に、ハナムグリの仲間、ハナカミキリの仲間の数が多いようだ。樹冠を高速で飛び回るのはメスグロヒョウモン♂、探雌飛翔か?時たまクリの花で蜜を吸う。一昨日に続き、今日もウラナミアカシジミを見る。クリの花で蜜を吸っていた。その他クリの花に来ていたチョウは、アゲハチョウ、モンシロチョウ、ルリシジミ、ベニシジミなど。畑の土手に生えるアザミで蜜を吸うキアゲハを見る。移動する。ウラギンスジヒョウモンが出ていないかと、数カ所生息地を回る。いつも蜜を吸うアザミはちょうど良い具合に咲いているが、ウラギンスジの姿はない。代わりに蜜を吸っていたのは、モンキチョウ、モンシロチョウ。その他、ウラギンシジミ、テングチョウ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハを見る。正午前に撤収。〔東播磨〕

6月2日(曇り) 午前、午後とも所用があり、正午を挟んだ2時間のみフィールドに出る。昨日確認したシルビアシジミは今日も健在。どうやらメスのようだ。ミヤコグサの花で盛んに蜜を吸っていた。咲き始めたアザミで蜜を吸うアゲハチョウ、キタキチョウを見る。ここのところ連日通っている畑の土手にあるクリの木、一気に開花が進み、今日現在で5分から7分くらいまで咲いている。樹冠を猛スピードで飛翔するのはメスグロヒョウモン♂、計3頭がときに追尾しながら活動している。試しに飛翔シーンを狙ってみたが、あまりにも速いため、“これは無理!”と断念。ときにアサマイチモンジもメスグロとの争いに加わる。クリの花を丹念に見て行けば、アカシジミ、ウラナミアカシジミが蜜を吸っていた。両種とも撮影は久しぶりなので、気合が入る。アカシジミはクリの花穂に潜り込んで蜜を吸っているため、撮影に適したポジションになかなか来てくれない。もう少し撮影したかったが、タイムオーバーとなり止む無く撤収。〔東播磨〕

6月1日(晴れ時々曇り) 午前10時半から近場を回る。今日もクリの花にアカシジミを探す。目視ではなかなか見つけられないため、長竿で慎重に叩くとパッと飛び出す。しかし、撮影できる位置に来ない。三度同じことを繰り返し、結局今日も撮影できず。池の土手の草地に第2化のシルビアシジミを見る。極めて新鮮。移動する。ソバ畑を飛ぶ色の濃い大型ヒョウモンを見る。カメラを構える間もなく飛び去る。メスグロヒョウモン♂かウラギンスジヒョウモンのどちらかであろう。さらに移動する。イボタの開花は完全に終わっている。エノキの高木の樹冠を今日もゴマダラチョウが舞っている。ホシミスジ新鮮、クリの花に来ていたのはルリシジミ。ウラギンシジミの夏型を見る。午後3時撤収。〔東播磨〕

5月31日(晴れ時々曇り) 朝から晴れるが風が強い。昨日の行動をなぞるように各地を回る。クリの花は昨日より、わずかながら開花が進んでいる。しかし吹き荒れる風でクリの花独特の芳香も吹き飛ばされている。風で大きく動く花穂に確認したのは、ルリシジミ、ベニカミキリ、ハナムグリや多くのハエやハナバチなど。雑木林の中のクリの木はあまり風の影響を受けていなかったが、お目当てのアカシジミは姿を見せず。日溜りで確認したのは、ホシミスジ、アサマイチモンジ、ナガサキアゲハ。メスグロヒョウモンは現れず。あまりにも風が強いため、今日の撮影は難しいと判断し、午前11時撤収。〔東播磨〕

5月30日(曇り時々晴れ) 昨日、一昨日時点での天気予報は大きく外れ、雲が多いながらも撮影日和。午前9時半から近場を回る。新鮮なヒオドシチョウを見る。撮影できる位置に来ず残念。クロガネモチの葉に飛来したムラサキシジミ、でも何か変!試しに撮影してみれば、翅裏のやや色の濃い条紋が更に濃く、黒色がかっていた。移動する。池の土手のヤナギにコムラサキを見る。オス同士の追尾飛翔や探雌飛翔で忙しそうだ。枝の中に潜り込んだところを探せばヤナギの樹液を吸っていた。移動する。畑のそばの栗の木はどれも未開花か、一分咲き程度。何か来ていないかと探すが、ベニカミキリやルリシジミくらいしか見つからない。雑木林の中にポツンとある一本の栗の木、この木だけがなぜか満開。試しに叩いたところ、アカシジミが2頭飛び出した。しかし頭上高く舞い上がり撮影はできず。雑木林の縁から突然飛び出した黒い影、正体はメスグロヒョウモンのメス。5月にメスを見たのは初めてかもしれない。移動する。最後はイボタの森。今日もウラゴマダラシジミのオスが蝶道を渡っていく。すべて欠けもしくはオオスレ個体のようだ。ホシミスジ、アサマイチモンジ、ゴマダラチョウ、アゲハチョウ(第2化個体)、テングチョウ(新生個体)を見る。午後2時半撤収。〔東播磨〕

5月28日(晴れのち曇り) 所用をこなし、午後2時過ぎからフィールドに出る。向かうは連日訪ねているイボタの森。イボタの開花はほぼ終了している。数分に一度くらいのペースでウラゴマダラシジミのオスが渡っていく。葉にとまったところを確認すれば、翅のスレが甚だしく、なかには翅を大きく破損した個体も見られた。メスは新鮮個体が多い。イボタの枝に腹部先端を押しつけ、産卵するしぐさを見せる。実際に産卵したかどうかは確認できず。樹冠をゴマダラチョウが舞う。アオスジアゲハ、アサマイチモンジ、ホシミスジを見る。午後4時半撤収。〔東播磨〕

5月27日(晴れ) 近畿地方の東半分は雨予報だが、近畿の最も西にある兵庫西播磨南部は天気予報通りの晴れ。岡山県境近くを流れる千種川沿いを北上、各所を見て回るが、見事に何もいない。目に付くのはヒメウラナミジャノメくらいなもの。原因は言わずと知れたニホンジカの食害だ。パッと見たところ新緑が美しく、自然が整っているように思えるが、実際のところ、従来の豊かな環境は完全に崩壊している。県境近くの集落の民家も空き家ばかりが増え、人の営みも消え入りそうな雰囲気だ。運転中にも頻繁にシカを目撃する。民家周辺にわずかに咲いているアザミには何も蜜を吸いに来ていない。今日の目的は6年振りの確認を目指していたクモガタヒョウモンだが、気配すら感じない。クモガタはおろか黒系のアゲハすらほとんど見かけない。アカタテハもいない、サカハチもいない、ウスバシロもいない、アオバセセリもいない、いない、いない、何もいない!減少が著しい特定種を保全することを否定するわけではないが、今、最も重要なのは、シカによって壊された環境、これ以上の悪化を食い止め、いかに改善の方向に持っていくかであろう。個別種の保全のような超ミクロ視点ではなく、もっと生態系全体を俯瞰する視点が必要であろう。WebSite更新用写真確保のため、ヒメキマダラセセリ♂のテリ張りを撮影する。〔西播磨〕

5月26日(曇り) 午前9時半からフィールドに出る。雲は厚く、気温は18℃、これではあまり期待できない。事前にコムラサキ発生の情報を得ていたが、いつも密度濃く発生している池の土手のヤナギには何もいない。ミヤコグサの黄色が目立つ池の土手、成虫の端境期らしくシルビアシジミは見つからない。雑木林の縁を何カ所も回ってアカシジミなどいないかと探すが姿を見せない。荒れ地に生えるカナムグラの葉の裏に産卵するキタテハ♀を見る。遊歩道に張り出したイヌザンショウの枝葉にアゲハチョウの終齢幼虫を見る。5/22、5/23と訪ねたイボタの森、午後3時まで滞在するが、ウラゴマダラシジミはただの1頭も飛ばない。現れないのはたぶん気温が低いためであろう。かろうじて見られたのはサトキマダラヒカゲとホシミスジのみ。午後3時撤収。〔東播磨〕

5月23日(雲路時々晴れ、のち曇り) 午後からフィールドに出る。基本的に昨日と同じルートをたどる。今日は樹冠を滑空するゴマダラチョウの撮影に時間を費やす。被写体も大きく、滑空するコースもある程度予想できるのでそれほど難しくないと考えていたが、これが飛んだ大間違い!飛翔スピードは思っていた以上に速く、しかも急ターンすることも多い。例によってスカ写真の山を築く。やや動きが鈍い個体を見つけ集中的に撮影する。その場で撮影した写真を確認すれば、前翅の上部が欠損しており、動きが鈍い理由が判明した。午後4時を過ぎると蝶道を渡るウラゴマダラシジミの数が増してくる。それでも“わんさか”と言う感じではなく、時々やって来る程度。午後5時前、場所を移動する。本日の活動の第二弾、夜のライトトラップ調査に移行する。夜9時半撤収。〔東播磨〕

5月22日(雨のち曇り、午後は晴れ) 天気の回復に併せて午後からフィールドに出る。雑木林の縁、イボタが多く生える一角ではホシミスジの活動盛ん。イボタは満開もしくはやや散り始めている。ホシミスジの他にアサマイチモンジ、コミスジも多い。頭上高くエノキの高木の樹冠ではゴマダラチョウが活発に飛んでいる。お目当てのウラゴマダラシジミは午後2時半頃からポツポツと飛び出すが、数は多くない。静止したオスを撮影し、翅裏を拡大してみればすでにスレていた。このポイントでは4~5年前に湧くように発生していたウラゴマダラシジミであるが、どうやら今シーズンは外れ年のようだ。近接する他のウラゴ発生地も状況は同じ。満開のイボタで蜜を吸うアゲハチョウ第2化個体を見る。午後5時撤収。〔東播磨〕

5月20日(晴れ) 真夏を思わせるような暑い日。朝8時自宅発で、基本的に昨日と同じコースをたどる。棚田でウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)の動画を撮影する。昨日はあまり感じなかったが、今日よく見れば、破損個体が相当の割合で混じっている。山を一つ越え、西側の谷に入る。日蔭に咲くタニウツギでクロアゲハ♂が蜜を吸う。このクロアゲハは決して日向には出て来なかった。未舗装の林道の水たまりで吸水するミヤマカラスアゲハ♂を見る。超新鮮個体。最初、不用意に近寄ったため飛び立たれたが、根気よく待っているとやがて戻って来た。今度は細心の注意を払いながら近寄り、撮影する。民家の庭先に咲くツツジの花に来ていたのはオナガアゲハ♀。なかなか出遭わない被写体なので、カメラを持つ手に思わず力が入る。渓谷の日蔭に咲くタニウツギで蜜を吸うカラスアゲハ♀を見る。こちらも新鮮個体。光量不足の状況下での撮影となり、写真としての出来はイマイチか?午後1時半撤収。〔播磨北部各地〕

5月19日(曇り時々晴れ) 台湾から帰国後に所用が立て込み、やや疲れ気味。しかも今日は蒸し暑く、フィールド出撃への気合が入らない。何とか気持ちを奮い立たせ、午前9時半自宅発で播磨北部に向かう。棚田では今が田植えの真っ盛り。田んぼの畔、民家の庭先、明るい水路など、いたるところでウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)が舞っている。昨年多く撮影したサンショはすでに開花時期が終了しているようで1頭も見かけない。水路に張り出したクサイチゴの残り花で撮影する。クサイチゴの花で蜜を吸うヤマトスジグロシロチョウを見る。目の前をミヤマカラスアゲハ♀が通過するが、撮影チャンスなし。山を一つ越え、ひとつ西の谷へ移動する。タニウツギは綺麗に咲いているが、黒系アゲハが少ない。昨年に比べると見る影もないほどの少なさだ。かろうじてオナガアゲハ♂を見る。車道の水たまりで吸水するミヤマカラスアゲハ♂を見る。やや雲が厚くなり午後1時撤収。〔播磨北部各地〕

5月11日~5月16日 台湾遠征 *詳しくは“海外遠征”コーナーをご覧ください。

5月10日(曇り) 昨日午後から本日未明まで降り続いた雨でフィールドはどこもグジョグジョに濡れている。4月29日に確認したギフチョウ卵について、現在どうなっているかの調査を行う。本日は調査参加者が少なかったため、思うように確認作業は進まないのに加え、産卵調査後10日余りで、雑木林の中は下草が一気に成長し、ますますヒメカンアオイ自体が探しにくくなっている。本日確認した調査では、ほぼ2齢幼虫となっていた。午前11時半作業終了。作業途中、越冬明けクロコノマチョウの生き残り、コミスジ、オオトモエ(ガ)を見る。ミヤコゴサの花が咲く明るい草地にシルビアシジミ多い。〔東播磨〕

5月8日(晴れ) 気温の上昇に合わせて、東播磨最深部の集落を目指す。棚田では田植えの準備が進んでいる。期待通りウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)が優雅に棚田を舞っている。例年、本種の主要な蜜源であるサンショの花はまだ咲いていない。キイチゴの開花も始まったところ。本日目撃した個体はすべて新鮮!まだ出始めであろう。クサイチゴの花で蜜を吸うシーンを撮影する。同じくクサイチゴで蜜を吸っていたのはスジグロシロチョウ。トラフシジミ多い。サカハチチョウを見るが人の気配に敏感で近寄らせてくれない!撮影失敗。ウスバシロチョウの撮影中に視界を横切ったのはミヤマカラスアゲハ♀。生き残りのツマキチョウを見る。正午前に撤収。〔東播磨〕

5月4日(晴れ時々曇り) 昨日の疲れが残るが、この天気でフィールドに出ないなどありえない。播磨最深部の渓谷に向かう。現地着10時半、しかし風強く、肌寒い。車外温度計では15℃だが、風が強いため体感温度は12℃くらいに感じる。狙いのミヤマカラスアゲハだけでなく、カラスアゲハやクロアゲハなど黒系アゲハは全く飛んでいない。アゲハだけでなく活動するチョウはいない。周囲を散策すると、渓谷に張り出した葉にとまるミヤマカラスアゲハを発見!しかし見るも無残なボロボロの♂、一気に撮影意欲が低下する。渓谷を出て、暖かい日溜りに移動、気温の上昇を待つ。コバノミツバウツギは満開の一つ手前の段階。気温が19℃に上がり、やっとミヤマカラスアゲハ♀が蜜を吸いにやって来る。吸蜜時間は短く撮影チャンスなし。いつもこの花で蜜を吸っているアオバセセリやサカハチチョウは時期的にまだ早いか?一気に南下し、ここのところ頻繁に訪ねている公園へ。植栽のキリシマツツジの開花は早や終盤。ミヤマカラスアゲハやモンキアゲハは姿なし、蜜を吸いにやって来たのは、カラスアゲハとクロアゲハのみ。上空でテリを張るアオスジアゲハを見る。キアゲハやアゲハチョウは活発に飛ぶ。午後2時撤収。〔播磨各地〕

5月3日(晴れのち曇り、夜雨) 今シーズン初めての但馬へ。お気に入りの渓谷を中心に各地を回る。まず訪ねたのはトチの大木が林立する渓谷の林道。ポツポツとスギタニルリシジミが飛び出すが、かつてのような数ではない。隣の渓谷も状況は同じ。渓谷の斜面を飛ぶスジグロシロチョウを見る。こちらも10数年前のような数ではなく、ポツポツと見かける程度。斜面に生えるスミレで吸蜜するツマキチョウ♀を見る。場所を移動する。オオミドリシジミ♂のテリ場の近く、コナラの幼木の綴った葉をはがすとオオミドリシジミの終齢幼虫が鎮座していた。羽化直後のオオミズアオ(ガ)を見る。以降数カ所回り、本日の第二ラウンド、ライトトラップ調査を実施する高原に午後4時到着。調査機材をセットし日暮れを待つ。暗くなり始めた午後6時半頃から幅広く虫が集まり始める。小さなガは多いがなかなか“大物”はやって来ない。しかし、ガを狙うオサムシがやって来た。“さあ、これからだ!”、と力が入ったところへ無情にも雨粒が落ちてきた。午後7時50分、雨が強くなり止む無く撤収。〔但馬各地〕

5月1日(晴れのち曇り) 3日前の作業の続き、小野アルプス各所に設置している、“ギフチョウ採集禁止”看板の残り分を回収する。ここ数日で新緑は濃さを増し、ヒメカンアオイ自生地はどこも青葉の下で薄暗くなりつつある。尾根を吹きあがる風はすがすがしく、この時期、この天気の山歩きは気分が良い。ギフチョウがバトルを繰り返していた小ピークはすっかりメンバーが入れ替わっている。最も力強く占有していたのはアオスジアゲハ、蝶道を作り定期的にやって来るのはクロアゲハとカラスアゲハ。キアゲハ、アゲハチョウは一ヶ月前に同じく今も活動を続けている。看板回収終了後正午撤収。〔東播磨〕

4月30日(晴れ) 早朝から播磨最深部の渓谷に向かう。目的は途中の植栽のキリシマツツジ、各地に生えているグミやミツバウツギの開花状況の確認。播磨最深部は季節の進みが遅く、東播磨の暖地に比べ、一週間から10日程遅れているようだ。今日は午前9時半時点で気温は13℃しかない。運転中に視界を横切る黒系アゲハは皆無。ミツバウツギの花を丹念に見ても、アオバセセリは元より、コツバメやトラフシジミすら来ていない。早々に南下し、4日前に訪ねた公園に向かう。植栽のツツジで蜜を吸うモンキアゲハを見る。この個体の吸蜜時間は長く、小刻みに花を移動しながら30分近くもモデルになってくれた。その他、ツツジに来たのは、クロアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、アゲハチョウ、キアゲハ。カラスアゲハは新鮮個体と破損個体が混じっていた。今日出遭ったミヤマカラスアゲハはすべて破損したオス、撮影意欲が全く湧かず。午後1時撤収。〔播磨各地〕

4月29日(晴れ) 朝から爽やかな青空が広がる。この時期恒例のギフチョウの産卵調査に参加する。下草刈りや枝打ちなど保全作業を継続しているヒメカンアオイ自生地計8箇所を回る。各自生地では、参加者皆で、ヒメカンアオイをひと葉づつひっくり返し、卵が付いていないかを確認、付いていれば卵数をカウントすると言う地道な作業を繰り返す。自生地ごとにバラつきはあるが、極端に数が少なかった昨年と比較すると、今年はやや改善しているようだ。しかし数年前に比べるとまだまだ数が少ないように感じる。昨年の調査時に二度現れたマムシは今年は姿を見せず。森の中でクロコノマチョウを見る。調査は午前中で終了、午後は個人行動となる。ヒメヒカゲ生息地で終齢幼虫を探すが見つからない。代わりにバンバン飛んでいたのはキバネツノトンボ、求愛から交尾に至るまでの一連の行動を目撃する。場所を変える。シルビアシジミ新鮮、しかも数が多い。午後2時半撤収。〔東播磨〕

4月28日(曇りのち雨、夕方曇り) 3月にギフチョウ生息地に設置した“ギフチョウ採集禁止看板”を回収するため、小野アルプス各地を回る。設置枚数が多く、設置場所も広範囲に及んでいるため、雨が降り出す前の3時間ではすべての看板を回収することはできない。今日回収できたのは4割程度。回収に費やした歩数は1万1千歩、半日でド疲れ。尾根筋で何度もコツバメを見る。午前11時半撤収。〔東播磨〕

4月27日(晴れ) 昨日の疲れが残り、体が重い。今日は遅めのスタート、午前10時半からフィールドに出る。一昨日ミヤマカラスアゲハ♀を撮影したキリシマツツジの元へ急ぐ。期待に反して、今日は何も蜜を吸いに来ていない。しばらく待つも変化なし。やむなく周囲を散策する。満開のモミジの花で蜜を吸うトラフシジミ、コツバメを見る。両種ともスレや破損が目立つ。ツバメシジミ♀、キタキチョウ♀の産卵を見る。ヒメウラナミジャノメ多い。サトキマダラヒカゲの飛翔を見る。午後0時半撤収。〔東播磨〕

4月26日(晴れ) この時期、いつも訪ねる播磨北部の公園。植栽の赤いキリシマツツジは今が適期。ミヤマカラスアゲハの飛来を待つが、なかなかやって来ない。しかたがないので、少し離れたヤマツツジの花株前に移動。まもなくミヤマカラスアゲハ♂が飛来する。蜜を吸っていた時間は短く、やや消化不良ぎみの撮影となる。次に来たのはクロアゲハ、陽光の入り方に注意しながら撮影する。次はカラスアゲハ、先刻のミヤマカラスアゲハと比べると翅表の青みが強く、やや地味な感じか。以降はクロアゲハとアゲハチョウばかりがやって来る。元のキリシマツツジ前に戻り、ミヤマカラスアゲハの登場を待つ。時間を置くことなく期待通りやって来たが、ひなたの花に出たり、日蔭の花に引っ込んだりと結構難しい撮影環境となる。ここでもクロアゲハ飛来回数が多い。明るい日溜りに咲くタンポポで蜜を吸うのはキアゲハ。モミジの高所で追尾飛翔を見せるのはアオスジアゲハ。黒系アゲハが来なくなった午後1時半、一旦撤収。自宅に戻り少しの休息の後、夕刻からライトトラップ、灯りに集まるガの調査を行う。今日は“小物”ばかりで、イボタガなどの“大物”はやって来なかった。午後9時撤収。〔播磨各地〕

4月25日(曇り、一時晴れ) 朝から曇り。薄日が差し始めた午前11時からフィールドに出る。向かうは昨日に同じく神社裏のキリシマツツジの花株。到着した時点でナガサキアゲハ♀が蜜を吸っていた。大急ぎで撮影機材を準備、何とか間に合う。次にやって来たのはアゲハチョウ。今日現れたのはとても小さな個体、なかなか良いモデルになってくれた。次はナガサキアゲハ♂、こちらは新鮮個体。陽光を入れる角度に注意しながら撮影する。ここで一旦休憩、アゲハが何も来ない時間が続く。撤収を考え始めた12時半、突然カラスアゲハが飛来!明らかにメス。慎重に撮影を始めたところ、これはカラスアゲハではなくミヤマカラスアゲハであることに気付く。蜜を吸うことに忙しく、ずっと留まってくれた。おかげで200カット以上撮影成功。素早く飛ぶコミスジを見る。サトキマダラヒカゲの活動盛ん。雲が出てきたのを契機に午後1時撤収。〔東播磨〕

4月24日(曇りのち晴れ) 朝はひんやりしていたが午前10時頃から気温が上昇する。雑木林の縁にある神社の裏手、植栽のキリシマツツジが満開。毎年、多くのアゲハが集まるお気に入りのポイントだ。しかし今日は“来客”が少ない。ときどきアガハチョウが来るくらいだが、一度だけクロアゲハ♂がやって来た。このツツジで蜜を吸うコツバメを見る。コミスジ初見。ヒメウラナミジャノメ多い。雑木林の中の薄暗い竹やぶでクロコノマチョウを見る。午後1時移動する。畑の土手でツマキチョウ♂&♀を見る。アラカシの茂みの中で活動するのはサトキマダラヒカゲ。見かけた個体はすべて新鮮。ツバメシジミ♂、♀とも多い。この時期のメスは低温型の特徴である翅表に青い鱗粉が混じっている。午後2時撤収。〔東播磨〕

4月22日(曇り) 東播磨北部を東から西へ移動しながらポイント各所を回る。まずは約四半世紀前に頻繁に訪ねていた加古川の上流部にあるギフチョウ超有名産地へ。時期的に遅い?orすでにいなくなった?どちらか分からないがギフチョウの姿はない。かつてギフチョウが乱舞していた遊歩道は健在だが、最近人が歩いた形跡が全くない。100枚ほどヒメカンアオイの葉の裏を確認したが卵は見つからず。森の中でクロコノマチョウを見る。峠を越えて、西の谷に移動。久しぶりに訪ねた渓谷で、ヤマトスジグロシロチョウを見る。狙って本種を見ることができる兵庫県内のポイントについて、個人的には2箇所しか知らない。いつもの通りニガイチゴの花で吸蜜しているのを確認する。ただ今日は南風が強く、地表にとまる個体もいた。本種幼虫の食草と思われるハクサンハタザオは川の岸辺にたくさん生えていた。更に移動する。時期的に少し早いかと思いつつ、クロツバメシジミを探す。石垣に生えるハハコグサで吸蜜するオスを発見!極めて新鮮。この花に執着し、まったく動かなかった。丹念に2頭目を探すが見つからず。午後2時撤収。〔東播磨〕

4月21日(晴れ) 所用をこなし、午前10時からフィールドに出る。ウラゴマダラシジミの幼虫をイボタの葉の特徴ある食痕を頼りに探すが見つからず。早々に移動する。明るい草地のコバノミツバツツジの花株にアゲハチョウが舞う。新鮮個体から破損個体まで、幅広い鮮度で見られる。メスも頻繁に登場する。草地の一角に生えるヒメカンアオイの株にギフチョウ♀が次々に飛来し、産卵行動を見せる。調べたわけではないが、相当回数の産卵を行ったと思われる。今日はオスは見かけず。キタキチョウ、ルリタテハを各地で見る。午後3時撤収。〔東播磨〕

4月19日(晴れ時々曇り) 早朝から播磨最深部の渓谷に向かう。久しぶりの本格的な急登。わずか30分でも息が切れる。明るい渓谷の日溜りにスギタニルリシジミを見る。兵庫県内では実に10年振りの撮影。かつて多産していた県北部但馬では各地で激減、すでに見られなくなったところも多い。原因はシカの食害か?トチの大木に樹冠に棲息している本種がなぜシカの食害の影響を受けるのか?個人的な感覚として、ごく一部の植物を除き、地表のすべての植物を食べ尽くすシカの食害が起こると各地で地表の乾燥化が引き起こされる。但馬の渓谷へ行ってみればすぐわかるが、かつての湿潤な環境が失われ、表土がむき出しとなり、カラカラに乾いているところばかりだ。そうなるとトチの木は健在でも本種はいなくなる。この悲しい現実を見るのが嫌で、10年間遠ざかっていた。かつての但馬に比べると今日はずいぶん発生個体数は少ないが、それなりに撮影を楽しむことができた。午前10時、気温の上昇ととも地表近くで活動する個体が減り、この場所から引き揚げる。一旦自宅に帰り、休憩後、午後6時から本日二度目のフィールド出撃へ。目的はライトトラップ、この春から三度目の調査。ガが中心となるが、ここのところの気温の高さを反映してか、いろいろな虫が数多く集まって来る。最大の成果はエゾヨツメ♂の飛来であった。午後9時撤収。〔播磨各地〕

4月18日(曇りのち晴れ) 午前中の所用をこなし10時からフィールドに出る。昨日も暖かかったが今日はそれ以上!暑いくらいの一日。日頃訪れない雑木林の中の小道を歩く。ギフチョウの登場を期待したが、約2㎞歩いて、確認できたのはわずか2頭。昨日、ギフチョウ産卵シーンの動画を撮影したポイントに移動する。昨日の動画は5倍スローで撮影したため、もともと被写体の動きが小さい産卵シーンには5倍スローは適さないことが判明。今日は等速で撮り直すため、再び訪ねた。待つこと1時間、昨日と同じ12時30分、遊歩道沿いのヒメカンアオイに産卵するメスを発見!撮り直しに成功する。飛び回るオスは破損個体ばかり。日に日に翅が傷んでくるのが良く分かる。ミヤマセセリ♀の活動が盛ん。ヒメウラナミジャノメを見る。前翅表のメインの眼状紋の下部に小さな眼状紋があった。午前2時撤収。〔東播磨〕

4月17日(晴れ) 昨日より更に気温が上がり、初夏のような一日。午前9時半からフィールドに出る。ギフチョウの産卵シーンを狙って、絶対に人が来ない雑木林の中のヒメカンアオイ自生地を目指す。到着した瞬間、産卵行動を見せていたメスを発見!大急ぎで機材を準備したが間に合わず。ここで1時間粘るが、やって来るのはオスばかり、結局メスはやって来なかった。ギフチョウ♀を待つ間に、コツバメ、キタキチョウ、ツマキチョウ、ムラサキシジミを見る。撮影地を移動する。連日訪ねている発生地では今日もオスが多い。ただし今日出遭ったオスはすべてスレ個体か破損個体。ここでも1時間、メスの登場を待ったが現れず、更に移動を考え始めたその瞬間、メスが登場、足元のヒメカンアオイの葉へ産卵を始める。ここでの産卵数は5卵、休むことなく近くの葉に移動し、続けて産卵。産卵に要した時間は一カ所当たりだいたい5分程度。二度目の産卵後、一旦落ち葉にとまり休憩、数分後また産卵を始める。連続3回の産卵行動、すべて撮影に成功する。更にもう一箇所見て回り、午後2時撤収。〔東播磨〕

4月16日(晴れ) 朝はやや肌寒かったが、午前10時頃から一気に気温が上昇!春らしい一日。午前9半からフィールドに出る。ギフチョウ生息地では、地表近くを低く飛び、ひたすらメスを探すオスを見る。個体の鮮度はさまざま、後翅を半分以上損失している大破個体から、新鮮個体まで幅広く活動している。メスの産卵シーンを期待したのだが、一度もメスは姿を見せず。テリを張るコツバメ♂を見る。プリキャプチャーを使って飛び立ちシーンを狙うが、スカ写真ばかりでうまくいかない。撮影地を移動する。明るい草地に咲くコバノミツバツツジにアゲハチョウが多い。ときどきギフチョウが混じるが、数的にはアゲハチョウが優勢。ここでもギフチョウのメスは登場せず。ルリタテハ、ルリシジミ、ミヤマセセリは活動盛ん。午後4時撤収。〔東播磨〕

4月14日(晴れのち曇り) 寒気が入っているらしく、ひんやりした朝。午前9時半からフィールドに出る。雑木林の中のヒメカンアオイ自生地ではギフチョウ♂が飛んでいる。ここのオス、日向ぼっこをするか、地表近くを飛びメスを探している。メスの産卵シーンを動画で撮影しようと正午前まで粘るが、一度もメスは登場せず。アベマキの幹にとまり、翅を開くルリタテハを見る。撮影地を変える。雑木林の奥の明るい草地、コバノミツバツツジでアゲハチョウが蜜を吸う。アゲハばかりやってきてややがっかりしていたところ、ギフチョウが飛来。コバノミツバツツジでの吸蜜シーンを広角レンズを使って撮影する。伸び始めたヒメカンアオイの新葉にまとわりつくギフチョウ♀を見る。しばらくすると腹を折り曲げ産卵するしぐさを見せる。実際に産卵したかどうかは確認せず。一連のシーンを動画で撮影するが、出来はイマイチか?午後2時撤収。〔東播磨〕

4月12日(晴れ) 「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」、今シーズン2回目の成虫観察会に参加する。皆で郊外の小ピークに移動する。山頂到着約15分後、最初のギフチョウ1頭が飛来する。キアゲハやアゲハチョウも次々にやってくるが、今日は活発な追尾飛翔に至らない。2頭目のギフチョウ登場。うち1頭が咲き始めたヤエザクラにとまりストローを延ばすが本当に蜜を吸っていたかどうかは分からない。初めて遭遇するシャッターチャンスながら、被写体の角度が悪く、写真の出来としてはイマイチ。散り始めたソメイヨシノを背景に飛翔シーンを狙う。観察会は午前中で終了し、撮影地を移動する。これまで二度訪ねたにも関わらずギフチョウが見られなかったポイント、今日は複数頭が姿を見せた。うち1頭はメス、ヒメカンアオイの新芽にとまり、しばらく動かなかったが産卵せず。ルリタテハ多い。一旦自宅に帰り、休憩後、午後6時から本日二度目のフィールド出撃へ。目的はガのライトトラップ、3月26日以来の二度目のチャレンジ。狙いは、イボタガ、エゾヨツメ、オオシモフリスズメの春の大型ガ3種。子供を含む3家族など参加人数は約20人、ワイワイ楽しくガの飛来を待つ。午後8時半過ぎ、目的の一つ、エゾヨツメが飛来し大騒ぎとなる。午後9時撤収。〔東播磨〕

4月11日(曇り一時晴れ、一時雨) 雲が薄くなり始めた午前11時からフィールドに出る。雑木林の中の小道を歩くとクロコノマチョウが飛び出す。明るい草地にルリタテハ多い。急に雲が厚くなり、今にも雨が降りそうになる。一旦、車の中で休憩。雲が切れ、陽が指し始めタイミングに合わせて、ヒメカンアオイ自生地を訪ねる。今日もギフチョウのオスがメスを探すため地表近くを飛ぶ。なかには破損個体も混じる。満開のコバノミツバツツジで蜜を吸うオスを見る。またもや雲が厚くなり、午後2時撤収。〔東播磨〕

4月9日(晴れ) 3日連続で朝から小ピークへ“出勤”。午前9時時点ですでにギフチョウ、アゲハチョウが活発に飛んでいる。今日は静止画ではなく、動画をメインに撮影する。こんもりした小さなコバノミツバツツジの花株にギフチョウが盛んに蜜を吸いにやって来る。通常なら1時間に一度くらいしか吸蜜に来ないのに、今日はこの花株に10分に一度のペースでやって来た。午前11時までに動画を50カット撮影。ギフチョウの他、アゲハチョウ、キアゲハ、ヒオドシチョウも加わり、あちこちで追尾飛翔が発生。ルリシジミ、ミヤマセセリ多い。背景がスッキリ抜けた展望台から、青空に舞い上がるキアゲハを撮影する。朝から集中して撮影していたこともあり、午後1時には集中力が切れ、下山を決意する。森の中のサルトリイバラの新芽に産卵するルリタテハ♀を見る。コツバメの飛び立ちをプロキャプチャー(パスト連写)使用の撮影を試みるが、肝心のコツバメが見つからず、本日は断念。〔東播磨〕

4月8日(晴れのち曇り) 暖かい一日。今日も朝から小ピークに向かう。小ピークへは、昨日は一番乗りだったのに、今日は5~6番目の到着順位。しかしギフチョウは飛んでいない。気温が上がってきたな、と感じたとたん登場。しばらくすると更にもう一頭登場し、いつものようにアゲハチョウが加わって追尾飛翔を見せる。カメラマンが10人近くになったところで、隣のピ-クに移動する。ここはギフチョウ、アゲハチョウに加えキアゲハも混じり大混雑。常時ハイカーはやってくるものの、カメラマンは小生一人、広角レンズを使って思う存分飛翔シーンを撮影する。正午過ぎに元のピークに戻ると、カメラマンは半減していた。麓に移動、コバノミツバツツジへやって来る個体を動画で狙うが、一向にやって来ない。1時間後やっと来たかと思えば、後翅を大きく破損した個体にがっかり!コバノミツバツツジで蜜を吸うコツバメを見る。今日もミヤマセセリ、ルリシジミとも多い。ヒオドシチョウ、ルリタテハ、テングチョウ、キタキチョウを目撃する。午後3時撤収。〔東播磨〕

4月7日(晴れ) 雲一つない快晴の一日。気温も20℃を超えた模様。午前8時半からフィールドに出る。いつもの小ピーク到着午前9時、すでにギフチョウが1頭テリを張っていた。極めて新鮮な♂。しばらくするとアゲハチョウが登場、2頭が追い駆け合う。9時半過ぎから、更にギフチョウが1頭登場。ギフ2頭、ナミアゲハ1頭、計3頭が列をなして飛ぶ姿は壮観。ルリシジミやミヤマセセリ、ヒオドシチョウも加わり、山頂は大混雑。コナラの新芽付近を飛ぶのはミヤマセセリ♀の産卵行動か。ギフチョウの数は増えないがナミアゲハは数を増し、合計4頭を数える。キアゲハも一瞬姿を見せるが、すぐに飛び去った。ギフチョウの吸蜜は11時頃から始まるが、回数は少ない。正午過ぎにギフチョウ♀が登場、パトロール飛翔中のオスに発見され、あっという間に交尾が成立。残念ながら枝の中にとまったため、良いカメラポジションが取れず、ボヤボヤしているうちに茂みの向こうに消え、撮影は失敗。午後1時、山を下り、撮影地を変える。他のギフチョウのポイントを見に行くが姿なし。コツバメ♂のテリ張りを見るのみ。午後2時半撤収。〔東播磨〕

4月3日(晴れ時々曇り、のち一時雨) 午後から雨との天気予報を信じて、午前9時半からフィールドに出る。目指すはいつもの小ピーク。ミヤマセセリは更に数を増し、遊歩道のあちこちで瞬間的な卍、それに続く追尾飛翔を繰り返す。気温が上がるとアゲハチョウ、ルリシジミの活動が活発になる。地表にとまるコツバメを見る。新鮮な♂、日頃は使わないプリキャプチャー(パスト連写)機能で飛び立つ瞬間を狙う。山頂で占有行動をすヒオドシチョウを見る。今日もギフチョウは姿を見せず。同好者から聞き取ったところでは、数日前から現れているらしい。天気予報通り、昼前から雲が厚くなり、雨が降り出し、即撤収。〔東播磨〕

3月31日(晴れ) 昨日よりは気温が上がっているものの、それでも肌寒い一日。日差しは強いが、午前10時時点では10℃に届いていない。自宅でダラダラしていても仕方がないので、フィールドに出る。この時期のお気に入り、小ピークに向かう。ミヤマセセリは数を増し、多くのオスが飛び回っていた。咲き始めたコバナミツバツツジでの吸蜜を確認する。多くのオスに混じって1頭のメスを目撃する。ルリシジミ多い。じっくり撮影してみればオオスレ個体。アゲハチョウも飛来し、パトロール飛翔を繰り返す。ヒオドシチョウが姿を見せるが、時を置かずして飛び去る。ギフチョウを期待したが、気配なし。山麓の畑の土手にツバメシジミ多い。ざっと見たところ、すべてオスだったが、あちこちで求愛行動を示す。午後1時半撤収。〔東播磨〕

3月29日(曇り時々晴れ、のち曇り) ここ数日来の暖かさは消え、季節は逆戻り。正午でも13℃しかない。この低温ならどのチョウも活発に飛ばないと判断し、南向きの田畑の土手で春の定番種、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ツマキチョウを探す。探し始めてすぐヤマトシジミ♂が飛び出す。新鮮個体。予想通り、あまり飛ばず、翅を広げ日光浴する時間が長い。引き続きツバメシジミ♂も姿を見せる。残念ながら翅表はすでにスレ部分が混じっていた。ツマキチョウは現れず。カンサイタンポポの花で蜜を吸うモンシロチョウ&モンキチョウを見る。ベニシジミは数を増している。ルリシジミ、ルリタテハ、キタテハ、テングチョウを見る。午後1時半撤収。〔東播磨〕

3月26日(晴れ) 黄砂の影響ですっきりとした青空、とはいかないが今日も朝から晴れ。午前9時からフィールドに出る。ここのところ通っている小ピークへ。23日確認したアゲハチョウと同一かどうか分からないが、今日パトロールしていた個体の右後翅は一部欠損していた。ミヤマセセリは数を増している。植栽のユキヤナギで蜜を吸うことも多い。ルリシジミ多い。ふもとの畑でキタテハ、ベニシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウを見る。とりあえず11時半撤収。一度自宅に帰り休憩。午後5時半から再びフィールドに出る。目的はガのライトトラップ。採集が目的ではなく、場所&時期でどのようなガが紫外線の灯り(ライト)に集まっているかを調査するためのもの。場所の選定が良くなかったのか、時期的にまだ早かったのかは分からないが成果は今一つ。最大の目的種であったイボタガはやって来なかった。午後9時半撤収。〔東播磨〕

3月25日(晴れ) 朝から晴れるが飛来している黄砂の影響か、空は薄くくすんでいる。午前9時からフィールドに出る。向かうは2日前に訪ねた小ピーク。少ないながらアゲハチョウ、ミヤマセセリが活動している。アゲハチョウは単一個体、ミヤマセセリは単一か、多くても2個体。今日は超ボロのヒオドシチョウが来ていた。仕方がないのでボロヒオドシを撮影する。ルリシジミ、テングチョウはポツポツと見かける程度。場所を変え、毎年コツバメが活動するポイントに行ってみるが、まだ姿なし。午後0時30分撤収。〔東播磨〕

3月23日(晴れ) 昨日に同じく、春本番の一日。午前10時の時点で18℃もある。郊外の小ピークに登る。期待通りミヤマセセリ♂の活動を見る。ピークではアゲハチョウがパトロール飛翔を繰り返す。ミヤマセセリ、アゲハチョウとも1頭のみの確認であった。ルリシジミ、越冬明けのキタテハ、テングチョウ、キタキチョウを見る。郊外の休耕畑ではモンキチョウ、モンシロチョウが活発に飛ぶ。昨年より継続観察中のウラゴマダラシジミについて、幼虫の脱出穿のあった卵の周辺のイボタの新葉を注意深く探すが、幼虫は見つからない。0時30分撤収。その時点での車外温度計は23℃を示す。〔東播磨〕

3月22日(晴れ) 昨日より暖かく、春本番を感じさせる一日。午前中は所属する保全団体「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」の年に一度の総会。2025年度の活動について話し合う。午後から近場を回る。これほど暖かいと見かける種数、個体数ともぐっと増える。畑の土手で越冬明けキタテハの活動を見る。他のタテハとして、アカタテハ、ルリタテハが姿を見せる。林道では今日もテングチョウが多い。林道沿いの明るい日溜りで、羽化直後と思われる複数のルリシジミを見る。畑ではモンキチョウ、モンシロチョウ、越冬明けキタキチョウの活動が盛ん。ベニシジミ新鮮。アラカシの高所から飛び出したのはムラサキシジミのようだ。午後3時撤収。〔東播磨〕

3月21日(晴れ) 今日から春。正午時点で気温は15℃まで上昇しているが、南風が強く、それほど暖かさは感じない。10時からフィールドに出る。南向きの畑の土手に越冬明けアカタテハを見る。タンポポで蜜を吸っていたようだが、人の気配に敏感で近寄らせてくれない。モンキチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミを期待したが姿を見せず。撮影地を変える。雑木林の中の日溜りにテングチョウを見る。同種が出遭うと瞬間的な卍飛翔を見せる。午後0時半撤収。〔東播磨〕

3月15日(曇りのち雨) 昨日までの好天が嘘のよう、気温は上がらず、ドン曇りで今にも雨が降り出しそうな朝。先週完了しなかったギフチョウ採集禁止看板の残り分を設置する。今日の設置枚数は少ないが低山のアップダウンの繰り返しで脚が疲れる。すれ違うハイカーから、「ご苦労様!」、と言葉をかけていただく。作業終了と同時に雨が落ちてくる。午前11時半撤収。〔東播磨〕

3月9日(晴れ時々曇り) 穏やかに晴れるとの予報だったが、西風が強く“穏やか”とは言い難い一日。正午で12℃、しかし肌寒い。11時からフィールドに出る。シーズン初見種を期待したがなかなか現れず。調査終了直前にやっとベニシジミが姿を見せる。カメラを構える間もなく、西風にあおられ流されていった。モンキチョウは確認できず。〔東播磨〕

3月8日(曇り一時晴れ) 肌寒い一日。気温は午前9時で5℃、正午で9℃。今月末からのギフチョウシーズンに備え、小野市来住町・下来住町両自治会から依頼されているギフチョウ採集禁止看板を設置する。広範囲のギフチョウ生息地に数多く設置するため、いつもこの作業では疲労困憊!今日も26枚設置するのに3時間かかってしまった。残り9枚は後日設置となる。気温は低いものの、里山の尾根歩きは実に爽快、すれ違うハイカーの皆さんもギフチョウのことは良くご存じで、“毎年、ご苦労様”と言っていただく。低温のため、チョウは一種類も姿を見せず。 看板設置作業の後、昨年秋から継続的に観察しているウラゴマダラシジミの卵塊を確認に行く。予想通りすべての卵が孵化済み。近傍の枝先の小さな新芽をチェックするが初齢幼虫の侵入孔は確認できず。午後1時撤収。〔東播磨〕

2月27日~3月4日 台湾遠征 *詳しくは“海外遠征”コーナーをご覧ください。

2月23日(晴れ) 冬型の気圧配置が続き、気温は低い。しかし、瀬戸内式気候の当地では朝から青空が広がる。12月に見つけたウラゴマダラシジミの越冬卵、そろそろ孵化する時期なので、状態の確認に出向く。日当たりの良いイボタではポツポツと新芽がほころびかけているが、卵の周囲の枝は日蔭にあるため、まったく新芽の気配がない。従って見た感じは12月点の状況と全く同じ。再度撮影し早々に撤収する。〔東播磨〕

2月15日(晴れ) ここのところ居座っていた寒気が去り、春のような暖かい日。午前10時からフィールドに出る。毎年オオムラサキ♂の活動が見られるピークの麓、森の中に生えるエノキにオオムラサキ越冬幼虫を探す。まず1本目のエノキ、すぐ見つかったのはゴマダラチョウ幼虫、次もゴマダラ、その次もゴマダラ。4頭目、ゴマダラよりもやや小さく、細く、背中には四対の突起、やっとオオムラサキの幼虫が出てきてくれた。しかし続かず、樹を変え、場所を変えても出てくるのはゴマダラチョウばかり。1時間半探してもオオムラサキはこの1頭のみ。東播磨に戻り、陽気に誘われ何か成虫が出ていないかといつもの暖かい土手を歩く。土手の野焼きあとの草地で静止するキタキチョウを見る。雲が出て、気温が下がったためか活動は鈍い。畑の柑橘類の小木にナミアゲハの蛹を探すが見つからない。午後2時撤収。〔播磨各地〕

2月1日(晴れのち曇り) 天気が崩れる前だが、午前中は穏やかで暖かい。 農業用溜池の土手に生えるヤナギにコムラサキの越冬幼虫を探す。この時期の池はどこも水が抜いてあるため、ヤナギの木の根元には簡単に近寄れる。まず一ヶ所目の池、簡単に見つかりそうな雰囲気があるが、探せど探せど見つからない。3~4本探してところで諦め、次の池に移動する。この池のヤナギはどの木も基部しかなく、枝は切り払われていた。逆にこちらの方が探しやすく、探索すること20分、ようやく枝の分岐部に潜む幼虫が見つかった。周囲に溶け込んだ見事な保護色!ゴマダラチョウの越冬幼虫探しとは比較にならないほど難しい。2頭目を探すが見つからず。〔東播磨〕

1月25日(晴れ) 昨日までの春の陽気はどこへ行った?一転、今日は朝から風が冷たい。所用をこなし11時からフィールドに出る。2007年以来、18年振りにヒメカンアオイ自生地でギフチョウ蛹を探す。難易度が高く、あまり期待していなかったが、探すこと約20分、浮き石の隙間に付いていたギフチョウ蛹を見事発見する。またひとつ春の楽しみができた。“今日はついているぞ!”と勝手に思い込み、余勢をかってミズイロオナガシジミの越冬卵を探すが見つからない。そうそううまくはいかない。午後1時撤収。〔東播磨〕

1月19日(晴れ) この時期にしては珍しく暖かい日。気温が上昇した午前11時からフィールドに出る。各所の田畑の土手で一斉に野焼きが行われ、白い煙が漂っている。いつもの土手を巡るが、ベニシジミ、モンキチョウとも姿を見せない。ついに2024年の成虫シーズンは終了した模様。来月後半まで約1ヶ月間の休みとなる。〔東播磨〕

1月11日(晴れ) 気温は低いものの風弱く穏やかな日。湿地のハンノキ林でミドリシジミ越冬卵を探すが見つからない。こんなことは未だかつてなかった。昨年の成虫シーズンでも極めて数が少なかった(例年の1/1000以下?)ことがまともに影響している模様。いつもの畑の土手に移動する。土手の法面に生えるスイバの根元でベニシジミ終齢幼虫(?)を見る。茎の赤色に見事に同調した体色だ。隣の株では緑色の2齢幼虫が潜んでいた。電柱の上にとまるコウノトリを見る。正午過ぎに撤収。〔東播磨〕

1月5日(晴れのち曇り) 天気は下り坂の空模様。所用をこなし、正午からフィールドに出る。雑木林の中では、ところどころでこぼれ日はあるものの、気温は低く肌寒い。これでは何も出て来ない。いつもの畑に移動する。土手の法面に咲くタンポポで蜜を吸うモンキチョウ♀、その♀に求愛する同種の♂を見る。メスは交尾済らしく、翅を広げ、腹部を高くあげ、交尾拒否の姿勢を示す。オスはしばらく執拗に交尾を迫っていたが、あきらめ、同じ花で蜜を吸い始めた。モンキチョウを撮影中、ベニシジミらしい影が風に流されていったが、同定できず。午後1時半撤収。〔東播磨〕

1月3日(晴れ) 典型的な瀬戸内海気候の冬晴れの一日。午前9時半からフィールドに出る。郊外にある公園のアラカシの垣根でムラサキシジミを探すが見つからず。マテバシイのどの葉にも食跡がないため、これではムラサキツバメは期待できない。いつもの畑に移動する。車外の気温は7℃。土手を歩くとポツポツとモンキチョウが飛び出す。しかしすぐ舞い降り、自ら飛び回るような活動はしない。たぶん気温が低くすぎるためであろう。土手のスイバにベニシジミ幼虫を探すが見つからない。〔東播磨〕

1月1日(晴れ) 年明けから快晴!朝から青空が広がる。午前10時からフィールドに出る。南向きのアラカシの並木にムラサキシジミを探すが姿を見せず。いつもの畑に移動する。車を降りたとたん、目の前のタンポポで蜜を吸う新鮮なモンキチョウ♂が目に入る。8℃と気温が低いためか、花を移動することなく、一つの花で蜜を吸い続ける。畑の土手を歩くとベニシジミが飛び立つ。残念ながらオオスレ個体、あと数日の命か?午前11時半撤収。〔東播磨〕


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