◆2020年フィールド日誌

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3月21日(晴れ) 早朝から、昨日残した小野アルプス東側の“ギフチョウ採集禁止”看板の設置作業を行う。 朝からハイカーの数が多く、皆興味深く作業を眺めていく。作業は10時半に終了し、昨日に続き小ピークに向かう。 時間の経過とともに尾根筋の遊歩道ではハイカーがひっきりなしに往来する。中には10名以上の集団も通過していく。 雑木林の中ではテングチョウが多い。瞬間的に卍になることも多い。 ピークでは今日もヒオドシチョウ、ミヤマセセリ、アゲハチョウが飛び交っている。 さらに今日はキアゲハも1頭加わっていた。 昼時になればハイカーは一斉に昼食タイムへ。両者の取り合わせが面白く、広角で狙ってみる。 午後1時前に撤収。〔東播磨〕

3月20日(晴れ) 溜まった所用をこなし午前10時からフィールドに出る。 小野市来住町、下来住町から依頼を受け、小野アルプス西側の“ギフチョウ採集禁止”看板の設置作業を行う。これは土地所有者の権限によるギフチョウ採集目的の立入禁止措置であり、違反を見つけた場合は警察への通報含む厳罰で臨むと町内会長から伺っている。 併せて、隣接する加西市網引町一帯も2020年度から保全条例が制定され、ギフチョウ含むすべての動植物の採取は禁止となっている。 森の中の遊歩道にテングチョウ多い。 日頃の運動不足から、わずか百数十メートルの小ピークに登るのも息が切れる。 ほうほうの体で登ったピークではヒオドシチョウ、ミヤマセセリが追い駆けあっている。 しばらくするとアゲハチョウ、ルリシジミも加わり、山頂は大賑わい。 畑や林の小道でもチョウが多い。 モンシロチョウ、キタキチョウ、ルリタテハ、ツバメシジミなど多くの種が活動していた。〔東播磨〕

315日(晴れ) 西表島滞在最終日。 気温は低いが朝から快晴。 2日前のリベンジではないが、再度テツイロビロウドセセリを探す。ようやく幼虫の食草のマメ科植物(デリス)の状況を理解する。この植物、秋に葉を落とし、冬期はツルだけ残しているため分からないことに気が付いた。丹念に見ていくとすでに茶褐色の新葉を付けているものもあり、さらに詳しく手に取り確認すると、綴られた葉の中に幼虫が潜んでいた。このポイントで1時間粘るも、超高速で飛翔する大型セセリの影を一瞬見たような気がするが同定はできず。 更に移動する。 2日前に訪ねたタイワンキマダラのポイント、今日は高所を活発に飛んでいた。 樹冠から地表近くまでなめるように飛ぶのは♀を探す♂の行動の様だ。撮影は難しいとあきらめたとたん、地表近くの葉で翅を開いている新鮮なタイワンキマダラを見る。 満開のセンダンに吸蜜に来ていたのはジャコウアゲハ、ベニモンアゲハ、ミカドアゲハ、アオスジアゲハ。 ルリタテハ、アカタテハを見る。 最後の最後で三たび林道に入る。 高所を数多く活発に飛ぶのはムラサキシジミか? 天気が良いので、マダラ類が多いが、めぼしい種はいない。 今日もリュウキュウウラボシシジミの吸蜜を見る。 正午、全ての撮影を終了し、帰途に就く。〔西表島〕

314日(雨) 朝から雨が降り続くあいにくの一日。しかも気温は低く、20℃にも届いていないようだ。 雨が止んだのを見計らってフィールドに出る。 林道では2日前に同じく、マサキウラナミジャノメとリュウキュウヒメジャノメばかり。 再び雨が降り出す。 こんな天気でもリュウキュウウラボシシジミは吸蜜にやってくる。他に撮影対象もないので、雨に濡れる撮影機材を気にしながら撮影を続ける。帰りに3日連続でシロオビヒカゲ生息地を訪ねる。 この雨の中でも活発に飛んでいた。〔西表島〕

313日(曇りのち晴れ) 未明の土砂降りで一時はどうなることかと思ったが、朝9時頃から天気は急速に回復し、晴れ間が出てくる。 島の北部の車道脇で赤い花に来ていたヤエヤマカラスアゲハを見る。 ナミエシロチョウの求愛行動を見るがメスは拒否を貫く。 暖かい陽光の中をリュウキュウアサギマダラが優雅に舞う。島の西でオキナワビロウドセセリを狙うが姿を見せない。そもそも幼虫の食草であるマメ科植物が見つけられない。 陽だまりのセンダンクサの群落でアオスジアゲハ、ミカドアゲハ、スジグロカバマダラ、タテハモドキ、リュウキュウミスジを見る。 ここでもタイワンクロボシセセリとヒメウラナミシジミは多い。 1時間滞在していても大きな変化がないため撮影地を変える。 ガイドブックに従って何か所も移動し、シロオビヒカゲを探すがまったく出遭わない。 咲き始めたトベラで吸蜜するイシガケチョウを見る。 沖縄の伝統的なお墓の前で占有行動していたのはクロセセリ。 ベニモンアゲハ、ジャコウアゲハの活動を見る。 更に移動する。一瞬タイワンキマダラが姿を見せるが、撮影する間もなくアッと言う間に飛び去った。 昨日、シロオビヒカゲを撮影した場所を再訪する。今日も複数頭が活発に活動している。シロオビヒカゲ♀に執拗に求愛するリュウキュウヒメジャノメ♂を見る。 大きさも形もまったく違っているのに間違えるとはどういうことか?明らかに目視による種の識別ではなく、匂いとか別の要因で反応しているように感じられた。バナナの花にまとわりつくシーンも多く、飛翔の撮影には千載一遇の局面が続く。1時間で500カット以上撮影する。 午後5時宿に戻る。〔西表島〕 

312日(曇りのち雨) 今日から4日間、西表島にて撮影を行う。 新石垣空港からバスにて離島ターミナルへ、さらに高速船に乗り西表島へ向かう。レンタカーを借り、午後2時からフィールドに出る。 林道に分け入るとマサキウラナミジャノメとリュウキュウヒメジャノメがやたら多い。 白いセンダングサで吸蜜するリュウキュウウラボシシジミを見る。 薄暗い林道を飛ぶのはクロテンシロチョウ。 アサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、スジグロカバマダラ、オオゴマダラ、ヒメアサギマダラのマダラ類もそれほど数は多くないがポツポツと姿を見せる。 小さいシジミチョウはタイワンクロボシシジミとヒメウラナミシジミか。 ナミエシロチョウかカワカミシロチョウかは分からないが高所を飛んでいた。 ミナミキチョウ多い。 チラッとツマベニチョウが姿を見せる。 林道を切り上げ、集落近くで竹林を探す。 期待通りシロオビヒカゲが姿を見せる。初めて生きた姿を見る。クロコノマチョウやウスイロコノマチョウのように、近づくと地表近くを這うように逃げるのかと想像していたが全く違い、高く飛び上がることも多かった。雨が降り圧倒的な光量不足の中、バナナの花で吸蜜するシーンを撮影する。 雨が強くなった午後4時撤収し、宿に向かう。〔西表島〕

3月7日(晴れのち曇り) 午前に行われた“加古川の里山・ギフチョウ・ネット”の年次総会の後、近場を回る。 継続観察中のウラゴマダラシジミは2齢幼虫に成長していた。 気温は15℃近くまで上昇し、各地でモンシロチョウ、モンキチョウを見る。 陽気に誘われ、越冬中のキタキチョウ、テングチョウの活動を見る。〔東播磨〕

2月29日(晴れ) 郊外の自然公園を散策する。日差しは暖かく春を思わせる日。 道路沿いの植栽のアラカシにムラサキツバメを見る。落ち着きなく飛び回っていたが、しばらくすると葉の隙間に潜り込み静止した。約1時間後に確認したところ、同じところに留まっていた。 陽だまりに何かいないかと探すが何も現れず。 梅の花でも吸蜜している個体なし。〔横浜市〕

2月24日(晴れ) 快晴無風、春本番を思わせる穏やかな日。 ウメは今が満開。 畑の土手を飛ぶ新鮮なモンキチョウ♂を見る。ここ数日の間で羽化したような個体。 1月4日に撮影したウラゴマダラシジミの卵を確認する。5卵すべて無事孵化したようですべての卵中央部分に穴が開いていた。幼虫を探したところ、10p離れた新芽に食い込んでいる1頭を確認する。 気温の上昇と共に今日はまだまだ出逢そうだったが、横浜へ戻る都合もあり、正午前に撤収する。〔東播磨〕

2月11日(晴れ) 春のような暖かい日。 午前11時からフィールドに出る。いろいろな種が1月中頃まで生き残っていた南向きの畑の法面を丁寧に探すが、チョウ成虫は見つからず。さすがにまだ早いか。 無農薬栽培のキャベツにモンシロチョウ幼虫多い。暖かい陽光を浴びて、活発に摂食する終齢幼虫を見る。 各所でウメが咲いている。〔東播磨〕

2月10日(晴れのち曇り) 西寄りの風がやや強いが暖かい日。 十数頭のツバメを見る。北へ、東へ向かう途中だろうか?それにしてもこれほど早い時期の目撃は記憶にない。〔東播磨〕

2月8日(晴れ時々曇り) 気温が上がった正午過ぎにフィールドに出る。気温は10℃前後か。 フィールドに出たとたんに曇が広がり、これでは何も期待できない。 目的を変更し、ミドリシジミ越冬卵の撮影に向かう。 風が強く樹がしなるため撮影に手間取る。〔東播磨〕

1月26日(曇りのち晴れ) 昼前から晴れ間が広がる穏やかな日。 今月初めまで多くのチョウを確認した畑の土手を歩く。 すぐに黄色のチョウを確認。近づいたところキタキチョウであった。越冬を中断し活動していたようだ。 モンキチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミは姿を見せず。〔東播磨〕

1月11日(晴れ) 暖かい一日。フィールドに出たのは午前11時、気温は10℃近くまで上昇していたもよう。 畑の土手にモンキチョウが飛ぶのを見る。本日の確認頭数は10頭以上。メスも混じっていた。 笹原から越冬中のキタキチョウが飛び出す。 三方を遮られ、南側のみに開いた斜面は特に暖かい。案の定、多くのチョウが活動している。 ヤマトシジミ♂、ベニシジミ♂、さらに超新鮮なモンシロチョウまで飛んでいた。 最後に確認したウラナミシジミを含め、本日の目撃種は何と6種。この時期にこれほど多く見られるのは暖冬の影響か?〔東播磨〕

1月4日(晴れ時々曇り) 昨日に続き今日も暖かい一日。 所用のため午前10時からわずかな時間、フィールドに出る。 雑木林にウラゴマダラシジミ越冬卵を探したところ、二枝目で簡単に見つかる。撮影後早々に撤収する。〔東播磨〕

1月3日(晴れ) 春のような暖かい日。 今日も南東向きに開けた雑木林の縁を回る。 モンキチョウの活動を見る。2か所で計4〜5頭が畑の土手を飛ぶ。なかに1頭だけ超新鮮個体が混じる。 一昨日の元旦に見たベニシジミは今日も元気に活動していた。 速く直線的に飛ぶのはウラナミシジミ。 ツマグロヒョウモン♂の活動を見る。しかも2頭。ときに追い駆けあい、時に卍となり、ときに分かれて各々が地面で静止していた。 ヤマトシジミは姿を見せず。〔東播磨〕

1月1日(晴れ) やや風はあるものの、朝から快晴の空が広がる。気温10℃近くになる10時まで待ってフィールドに出る。 三方を囲まれ、南に開いたポイントを選んで歩く。 ベニシジミ、モンキチョウはま生き残っている。 今日もっとも活発に飛び回っていたのはウラナミシジミ。クサフジにとまって開翅した個体を確認したところ、尾状突起はないものの翅には目立った破損が見られないオスであった。〔東播磨〕


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