◆2020年フィールド日誌
12月29日(曇り時々晴れ) 明日から気温が下がり、場合によっては降雪の予報。チョウの撮影は今年最後となるはずなので、お気に入りのポイントを時間をかけて巡る。 南東向きの畑の土手にキタテハを見る。最初はテングかと間違うほど矮小個体であった。生息環境を写し込もうと広角で近づき過ぎてしまい逃げられる。 同じ斜面でベニシジミを見る。 陽気に誘われたのか冬眠中のキタキチョウが飛び出し、畑の上を渡っていく。 田んぼの上数メートルの位置を活発に移動する青いシジミを見る。大きさやこの時期の発生からヤマトシジミと思われるが、飛び方が早いのと飛ぶ位置が高いことからウラナミシジミかもしれない。止まることなく飛び去ったため同定できず。 今日最大のサプライズはコウノトリが舞っていたこと。ダイサギやアオサギとは違う飛ぶ姿勢から、もしや、と思い注意深く観察すればまさにコウノトリ!しかも3頭!そう言えば、ひと月ほど前から多くのコウノトリがここ東播磨に飛来している話を思い出した。当分の間、この辺りにいるのだろう。〔東播磨〕
12月26日(晴れ) 本日から年末年始休暇スタート。やや風はあるものの穏やかな日。 気温が上がった正午前からフィールドに出る。 明るい南向きの土手にモンキチョウの活動を見る。1か所当たり平均4〜5頭くらいか。吸蜜源はセイヨウタンポポ。新規導入したレンズの試し撮りのためひたすら飛翔を狙う。 二週間前に数多く見かけたウラナミシジミ、ヤマトシジミを今日は1頭も見かけず。 土手でようやくベニシジミを見る。〔東播磨〕
12月12日(晴れ時々曇り) やや風があるものの初冬の穏やかな日。 午前11時から近場を回る。 南向きの雑木林の縁、シロバナセンダングサの花が残る草地に多くのチョウが集まっている。一番数が多いのはウラナミシジミ、蜜を吸う個体、同種や他の種を追尾するオスなど活発に活動している。 モンキチョウやヤマトシジミも多い。 ベニシジミやキタキチョウ、ツマグロヒョウモンを見る。 この感じなら多くの種が年を越しそうである。 満開のビワの花に何か蜜を吸っていないかと探すが何もいなかった。〔東播磨〕
12月5日(晴れ) この時期恒例の「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」の野外活動、ギフチョウ生息地の環境整備作業に汗を流す。 コロナ禍のため、今年はほとんど野外活動ができず、年末になってやっと今日の作業となった。 雑木林の中は陽が当たらないと午前10時でもひんやりしている。 水場に近いところではイノシシがいたるところ地面を掘り返していて、この場に生えるヒメカンアオイが減っている。 イヌツゲやヒサカキ、ソヨゴなど常緑樹の幼木の刈り払いと地表のササ刈りが作業の中心となるが、手が動いているより口が動いている方ばかりなので、作業の進捗はともかく楽しく時間が過ぎていく。 10時半を過ぎ、気温が上がると一斉にフユシャク♂が活動を始める。〔東播磨〕
11月28日(晴れ時々曇り) 今日も郊外の自然公園を歩く。 ムラサキシジミは相変わらず多い。ムラサキツバメの方はぱったりと姿を見せない。 クヌギの大木の幹にとまるのはルリタテハ。 日差しが強くなり気温が上がると、キタテハ、テングチョウの活動が活発になる。 ウラギンシジミ、キタキチョウ、ヤマトシジミ多い。 今秋からフユシャク(ガ)の活動が始まったようだ。〔横浜市〕
11月23日(晴れのち曇り) 早朝から三浦半島に向かう。 友人からの情報通り、海岸の公園に生えるソテツはクロマダラソテツシジミの幼虫に無残に食い荒されている。 しかし、ごく最近駆除されたのかどうかは分からないが、柔らかい葉にも幼虫が見当たらない。 方や明るい草地では、ウラナミシジミに混じり、クロマダラソテツシジミの成虫も活発に飛び回っている。しばらくすると産卵のため、ソテツの基部で産卵行動を見せるメスを見る。 残念ながら雪をかぶった富士山とのツーショットは撮影できず。 今日はチョウはさておき、奇岩が続く海岸や昔ながらの漁村風景など撮影意欲が湧くシーンばかりで、カメラマンとしては充実の一日であった。〔三浦市〕
11月22日(快晴) 晩秋のすがすがしい一日。朝から自然公園を散策する。 雑木林の縁の陽だまりにムラサキシジミ、ムラサキツバメを見る。 この両種、大きさが違うため遠方からでも容易に同定できる。 なぜか今日現れたムラサキツバメは破損個体が多かった。 日陰のイボタの幼木にウラゴマダラシジミの卵を見る。じっくり時間をかけて撮影する。 ルリタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、テングチョウ、モンシロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミを見る。〔横浜市〕
11月14日(快晴) 朝から雲一つない空が広がる。秋の日は午前が勝負!ということで朝8時からフィールドに出る。 南東向きの畑や池の土手、雑木林の縁はどこでもチョウが多い。センダングサに多くのチョウが吸蜜にやってきている。モンキチョウ、モンシロチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、キタキチョウ、チャバネセセリ、キタテハなど、どれも普通種だが、じっくり撮影すれば面白い。 雑木林から黒いチョウが飛び出す。ギョとしてよく見ればクロコノマチョウであった。 数年前のこの時期、イシガケチョウを目撃したところをじっくり探せば、期待通り姿を見せた。吸蜜していたのは何と、お墓に供えられた菊の花。 もう一つの目的種、センダングサを丁寧に探すが、ツマグロキチョウは見つからず、すべてキタキチョウであった。正午撤収。〔東播磨〕
11月3日(晴れ) 朝早くに雨が上がり、見る見るうちに青空が広がり快晴となる。 早朝の開翅シーンを狙って近郊の池の土手に向かう。 土手を静かに歩くと、期待通りベニシジミ、ウラナミシジミ、シルビアシジミが飛び立つ。シルビアシジミに的を絞って美麗個体を探すが、見事にスレやボロばかり。この時期なら致し方がないところか。これから横浜への移動もあり、30分で切り上げる。〔東播磨〕
10月31日(晴れ) 久しぶりに加古川自宅周辺を散策する。秋空の下、満開のセイタカアワダチソウでどこも黄色に染まっている。 休耕田に植えられたコスモスははや終盤、モンキチョウやヒメアカタテハを見る。 各地でウラナミシジミ、ヤマトシジミ多い。 池の土手にシルビアシジミを見る。新鮮個体ではなくスレ個体ばかり。 ツマグロヒョウモンを各地で見る。〔東播磨〕
10月25日(晴れ時々曇り)石垣島滞在最終日。帰りのフライトは19時台なので丸々一日使える。しかもついにやってきた好天、昨日と同じスタートで林道を歩くが、なぜかめぼしいチョウは現れない。仕方なしに新鮮ベニモンアゲハを逆光で撮影する。ベニモン以外のアゲハは半数以上破損しているが、ベニモンだけは破損していないものが圧倒的に多い。有毒の面目躍如と言ったところか。早々に林道の撮影は切り上げイワカワシジミ探索を行う。日陰に生えるクチナシに白い卵殻と穿孔痕がある実を見つける。森の中に空いた明るい空間に多くのチョウが集まる。イシガケチョウ、イワサキタテハモドキ、スジグロカバマダラ、ツマムラサキマダラ、ヒメアサギマダラが入り乱れ紙吹雪のように舞っている。なかに1頭またしても見慣れないマダラが混じっていた。枝にとまったところにそっと近寄れば、シロオビマダラであった。見上げる位置、しかも角度の悪い裏面しか確保できないので、そっと横に動いたところ、敏感に反応し樹冠へ消えていった。入れ替わるように舞い降りたのはリュウキュウムラサキのメス、しかもピカピカのフィリピン型であった。イワカワシジミ探索開始から2時間後ようやく現れる。とまった位置は逆光で、しかも縦一直線しか見えない。慎重に動いたつもりが失敗、ちらちらと森の中に消えていった。結局4日間で4回遭遇、撮影できたのは2回のみ。すべてメス、すべて証拠写真程度の出来であった。気分を変え、明るい車道脇のポイントへ移動する。サンダンカの垣根には今日もツマベニチョウが舞っている。同じ垣根でテリを張っていたのはヤエヤマムラサキの♂。満開のカラスザンショウにはいつものチョウが集まっている。初めてナミエシロチョウ♀を確認する。突然猛スピードでやってきたのはタイワンシロチョウ♂、吸蜜シーン、飛翔シーンとじっくり時間をかけて撮影する。さらにやってきたのはウスキシロチョウ。炎天下で撮影していると集中力が続くのはせいぜい2時間が限界、木陰に入り一休み、水分を補給しながら撮影を続ける。最後に森に戻る。イヌビワの葉にとまる新鮮なスミナガシを見下ろす角度で撮影する。最後の最後イワカワシジミを探しが姿を見せず。この4日間、100点満点の成果とは言えなかったが、それでも90点以上は優に越しているのではないかと思う。後ろ髪惹かれる思いで16時過ぎ撤収する。〔石垣市〕
10月24日(曇り時々晴れ) 石垣島滞在3日目。曇り空ながら雨の降る気配なし。朝8時から撮影に向かう。樹林の中の薄暗い道を徒歩で散策する。クロテンシロチョウ多い。センダングサではなく、林床に咲く小さな白い花(種不明)にまとわりつき、吸蜜を繰り返す。満開のカラスザンショウに多くのチョウが集まっている。この樹はやたらアゲハとマダラが多く、ざっと数えても30頭以上いる感じだ。今回の遠征で初めてキオビエダシャク(蛾)を見る。森が途切れた一角、路傍に生えるセンダングサにも多くのチョウが吸蜜に集まっている。アサギマダラやヒメアサギマダラやキチョウに混じり、見かけないやや大きめのシロチョウが目に入る。慎重に近寄るも気配を感じてか、高所へ舞い上がり葉で休む姿勢に移行した。このまま立ち去るのももったいなく、ひたすら降りてくるのを待つ。15分後舞い降りたところを確認すればタイワンシロチョウの超新鮮なメスであった。人慣れするまで時間をかけて慎重に撮影する。最後はレンズの先端が翅に触れるぐらいに近づいても無頓着となった。サプライズに気分が高揚する。薄暗いところでリュウキュウヒメジャノメ、ヤエヤマウラナミジャノメを撮影する。撮影地を変える。昨日に続きルリウラナミシジミ♂の飛翔を狙うが、やっぱり今日もダメ、本種の撮影にはもう一工夫必要だと実感する。海岸近くの草地にタテハモドキを見る。さらに移動し、イワカワシジミ探索に切り替える。クチナシを探しながら延々と歩く。3日目にしてようやく3回目撃するが、ろくにシャッターチャンスなし。うち1回、一瞬葉で静止したところを捉えたが、残念メス!証拠写真程度のさえない画像を得る。その後、本日2回目のサプライズに遭遇する。曇り空の夕刻、薄暗い森の中で前翅を閉じて葉の上で静止している前翅裏面先端が真っ白の見たこともないマダラを発見する。*後に詳しい友人に同定していただいたところマサキルリマダラ(フィリピン型)とこと。さらに暗くなったのち地表近くをパタパタ飛ぶヒカゲチョウを見かけ撮影したところシロオビヒカゲ♀であった。今年の春、本種を求めて西表島まで遠征したことが思い出される。周囲を探したところ今度は♂が現れた。周囲を見渡せば確かに竹(リュウキュウチク)が生えていた。その他、ヤエヤマイチモンジ、コウトウシロシタセセリを撮影する。今日一日で数千カット撮影したはずであり、疲れてはいるものの素晴らしい出遭いもあり、幸せな気分で宿に引き上げる。〔石垣市〕
10月23日(雨のち時々曇り)朝から横殴りの雨が窓をたたいている。このままホテルにくすぶっていても仕方がないので、ドライブがてらに島の最北端へ向かう。一時間後現地着。強風が吹き荒れ、撮影どころではない。聞けばアオタテハモドキのポイントらしいが、この風では撮影など望むべくもない。再び南へ戻る。やや風は収まり、雨も小降りになると、出るわ、出るわで、多くのチョウが姿を見せる。センダングサがびっしり生える大きな草地にシロオビアゲハが多い。視界には常時20〜30頭が飛んでいる。リュウキュウアサギマダラ、ヒメアサギマダラ、スジグロカバマダラ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ベニモンアゲハの活動も盛ん。やや大きめのウラナミシジミ発見、撮影してみればお目当てのひとつ、ウスアオオナガウラナミシジミであった。何といっても数が多いのはルリウラナミシジミ、それこそ無数に飛んでいる。オスの飛翔シーンの撮影を試みるが、小さく、速く、動きが予想できないなどでうまく撮影できない。スカ写真の山、500回撮影してもただの1枚も満足できる写真はなかった。撮影中、一気に本降りとなる。バナナの葉陰に緊急避難、小降りになるのに30分かかった。シマトネリコ(?)の白い花に新鮮なカラスアゲハを見る。ミナミキチョウ、タイワンキチョウ、ネッタイアカセセリ、クロボシセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリなど、種の同定は後回しで数多く撮影する。さらに撮影地を変える。ホリイコシジミが多い草地で見かけないシジミを見る。*あとで調べればオジロシジミであった。昨日に続き今日もイワカワシジミは姿を見せず。〔石垣市〕
10月22日(雨時々曇り)この時期恒例になっている八重山遠征。4日間の予定で石垣島へ向かう。天気予報では全般的に雨と曇りばかり。特に前半2日間は豪雨の予想だったが、到着10:30時点では、青空がのぞいていた。早々にポイントに向かうが次第に雲が厚くなり、今にも雨が降り出しそうな雰囲気に変わる。それでも、満開のカラスザンショウに多くのチョウが集まっている。アオスジアゲハ、クロアゲハ、コウトウシロシタセセリ、ルリウラナミシジミ、ヒメウラナミシジミ、タイワンクロボシシジミを確認する。次第に雨が落ちてくるが、それでも明るければ活発に飛ぶ。センダングサで吸蜜するのはスジグロカバマダラ、ミナミキチョウ。周辺にはイワサキタテハモドキ、リュウキュウミスジが多い。交尾飛翔中のミカドアゲハペアを見る。羽ばたくのはメス、オスはぶら下がっているのみ。小さな草地に無数の小さなシジミが舞っている(這っている)。もしやと思い撮影し、拡大してみると当にホリイコシジミであった。昨年も一昨年もこの場所にいたのに気が付いたのは今日が初めて。いたのに目に入らなかったのか、見る気がなかったのか、いなかったのかは分からない。なかに少し大きなシジミが混じっていたが、ただのヤマトシジミであった。次第に強くなる雨の中、それでも地表近くを飛ぶベニモンアゲハを見る。撮影地を変える。強い雨の中、センダングサを見て回る。クロボシセセリ、タイワンキチョウ多い。新芽が無残に喰い荒らされたソテツを注意深く見ればクロマダラソテツシジミが止まっていた。小雨に変わっても、大きな草地には、シロオビアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、リュウキュウアサギマダラ、ヒメアサギマダラが群れている。アゲハチョウ(ナミアゲハ)を見かけるが、結局4日間でこのときのみの目撃であった。昨年、一昨年と多かったオオゴマダラ、マサキウラナミジャノメは今年は少ない。最初にスタートした地点に戻る。カラスザンショウで吸蜜するツマベニチョウ♂を見る。この日、最大のサプライズは雨の中のしのしと現れたセマルハコガメであった。もっとまん丸で背が高いリクガメを想像していたが普通のカメ。あとで調べると本土の在来種であるイシガメに近縁とのこと、納得した。今回の遠征の目標のひとつに新鮮なイワカワシジミ♂の翅表の撮影がある。初日は一度も姿を見せず。さらに雨が強くなり撤収する。〔石垣市〕
10月18日(曇り) 横浜自宅近くの鶴見川沿いを散策する。満開のセンダングサに多くのチョウが集まっている。一番数が多いのはキタテハ、1m間隔で連なる密度の濃さであった。ウラナミシジミも多い。キタキチョウ、モンシロチョウ、ヒメアカタテハも頻繁に現れる。ただ1回、アゲハチョウ(ナミアゲハ)を見る。ヤマトシジミ、ベニシジミ、〔横浜市〕
10月4日(曇り) 昨日訪ねた公園とは別の公園を散策する。ドン曇りのため活動しているチョウは少ない。昨日とは違いメスグロヒョウモンを1頭も見かけない。交尾拒否を繰り返すスジグロシロチョウ♀に迫る♂を見る。コナラのひこばえにオオミドリシジミ卵を見る。薄暗い森の中の貧弱なイボタにウラゴマダラシジミの卵を見る。〔横浜市〕
10月3日(晴れ時々曇り) 正午前から近くの自然公園を歩く。狙い通り多くのメスグロヒョウモンが活動している。吸蜜源はアザミと男郎花。キク科の白い花(種不明)にも多い。オトコエシにはミドリヒョウモンも来ていた。アカボシゴマダラの産卵行動を見る。林縁部、林中を緩やかに飛び、丁寧にエノキを探しているようだ。腹を曲げ産卵したように見えても実際には産卵していないことも多い。ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、ヒメジャノメ、ウラギンシジミ、キタキチョウ多い。アサギマダラ、ナガサキアゲハ、クロコノマチョウを見る。〔横浜市〕
9月26日(曇り) 大型ヒョウモン各種の生態に詳しい友人の依頼を受け、調査のためマイフィールドを案内する。 気温低く、ドン曇りながら最初に訪ねた池周辺の生息地で早速ウラギンスジヒョウモン♂に出遭う。よたよた飛び、やっとのことでサワヒヨドリの花にたどり着き吸蜜を始める。 気温の上昇とともに、訪ねるポイントごとにメスグロヒョウモン、ウラギンスジヒョウモンが活発に飛び始める。草地湿地から飛び出した黒っぽい大型個体をよくよく見れば、ウラギンスジヒョウモン♀の新鮮個体であった。翅の縁毛も残り、この時期になぜこのような新鮮個体が見られるのか驚くばかりである。 アザミで吸蜜するアゲハチョウ♂2頭を見る。 ヒメジャノメ新鮮、出遭ったなかの1頭にリュウキュウヒメジャノメのような黒い翅裏の個体が混じっていた。 最後に訪ねた満開のソバ畑でメスグロヒョウモン♂、モンキチョウ♂を時間をかけて撮影する。〔東播磨〕
9月22日(晴れのち曇り) 秋のヒョウモンを求めて、近郊の湿地、草地を回る。 雑木林の縁、満開のイタドリの花株にメスグロヒョウモン♂3頭、ツマグロヒョウモン♀1頭が集まっている。 湿地に生えるマアザミで吸蜜するカラスアゲハ♀を見る。この花にはアゲハチョウ、メスグロヒョウモンも来ていた。 畑の奥の陽だまりでテリを張るメスグロヒョウモン♂を見る。この個体、非常に熱心にテリを張り、遠くのモンシロチョウにも反応して飛び立つ。ちょうど一年前、まったく同じこの場所でテリ張りとそれに続く、求愛、交尾を目撃したのだが、なんと今日も♀が登場、気づいた♂は間髪を入れず飛び立ち、上空見えなくなるまで追いかけていった。 ウラギンスジヒョウモンには出遭わず。〔東播磨〕
9月21日(晴れ時々曇り) 秋のゼフ♀探索3日目、絶好の気象条件にも関わらず、ヒサマツミドリシジミ♀は姿を見せてくれない。数が少ないのか、時期が早いのか分からないが今年はダメそうな雰囲気が漂う。 民家の庭先に植えられたシオンに多くのヒョウモンが集まっている。ツマグロヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモンの4種。ツマグロヒョウモン♀に求愛するオオウラギンスジヒョウモン♂を見る。 さらに規模の大きな花畑にチョウが群れている。 ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、サカハチチョウ、イチモンジチョウ、クロアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラナミシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリまで確認したがまだ他にもいたかもしれない。 午後2時撤収する。〔但馬、西播磨〕
9月20日(晴れのち曇り) 昨日に続き、ウラジロガシが生える渓谷を回る。 2か所目に訪ねた渓谷のせせらぎから不意にゼフ♀が飛び立つ。飛び方、大きさ、色合いから、たぶんヒサマツミドリシジミ♀であろう。一瞬のことでカメラを構える時間なし。目撃時間11:10。 正午まで再登場を待つが現れず。 南下する。 池の土手下、満開のサワヒヨドリにメスグロヒョウモン♂、ツマグロヒョウモン♂を見る。 次に訪ねた池土手下のサワヒヨドリではウラギンスジヒョウモン♂が蜜を吸っていた。 ハギの花つぼみの周囲を飛ぶウラギンシジミ♀を見る。 畑の一角の花畑に多くのチョウが群れている。 アゲハチョウが5〜6頭、キアゲハ1頭、ツマグロヒョウモン♂約10頭、メスグロヒョウモン♂、モンキチョウペア、多くのイチモンンジセセリ。 アゲハチョウの求愛行動を時間をかけて撮影する。〔但馬、東播磨〕
9月19日(晴れのち曇り) 今日から4連休。この時期の楽しみ、秋のゼフ♀調査のため早朝から但馬へ向かう。 偶数年に休眠芽を付けるウラジロガシの現状確認のため渓谷を回る。まだ芽が充分成長していないのか、気温が高すぎるのか、ヒサマツミドリシジミの姿なし。 渓谷のはるか上空を白いシルエットが通過する。ゴマダラチョウ♀のようでもあり、イシガケチョウのようでもあったが、同定できず。 高原のカシワ林にハヤシミドリシジミ♀を見る。産卵真っ最中か翅は破損が激しいがまだ腹部は大きい。草地では多くのジャノメチョウが活動していた。〔但馬〕
9月13日(曇り) 朝からドン曇り、単身赴任中の休日、特にすることもないので、いつもの自然公園に向かう。 ツルボやニラは満開、谷戸の稲穂は黄金色に色付き、秋の気配が漂っている。 ヤブカラシで蜜を吸うのはアオスジアゲハ、アゲハチョウ、イチモンジセセリ、チャバネセセリと言ったところ。 ダイミョウセセリはスレが目立つ。ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ウラギンシジミを見る。〔横浜市〕
9月5日(晴れ) 9月とはいえまだ真夏のようなフィールドに出る。 近場のポイントを回るが活動しているチョウは少ない。ヒヨドリバナやサワヒヨドリは咲き始めているが、ヒョウモン類はまだ夏眠中。飛んでいるヒョウモンはすべてツマグロヒョウモンであった。 荒れた畑に咲くヒャクニチソウにアゲハチョウ、キアゲハが蜜を吸う。 森の中でホシミスジ、アサマイチモンジを見る。〔東播磨〕
8月29日(晴れ) 早朝からこの夏、何度も歩いている渓谷に向かう。 朝8時半から歩き始めるが、森の中の渓谷であっても相当に暑い。 薄暗い中でスポットライトを浴びたような場所に生えるマツカゼソウにヒメキマダラセセリを見る。この植物、シカの忌避植物でありいたるところに生えているが通常、チョウは吸蜜に来ないものと思っていたが、今日は蜜を吸っていた。 結局林道を往復8kmを歩いたが、出遭ったチョウはカラスアゲハ1頭、クロアゲハ1頭、キタキチョウ2頭、テングチョウ約20頭、ヒマキマダラセセリ約20頭、たったこれだけの種である。この渓谷、シカの食害のため10年ほど前から植物相が悪化し始め、今ではこれ以上悪くならないレベルまで落ち、安定したように思われる。〔西播磨〕
8月22日(晴れ) 先週に続き、この夏4度目の渓谷を歩く。 一週間前に比べミヤマカラスアゲハは数を減らしていて、集団吸水は見られない。わずか2頭吸水のうち、新鮮な方の1頭に絞り、集中的に撮影する。路上吸水中のミヤマカラス撮影4日目にして、使用レンズ、適正露出、シャッタースピードなど、やっと撮影のコツを掴む。 モミジの葉にとまるミスジチョウ♀を見る。北海道や長野県では普通種だが、兵庫県では少なく、狙って撮影できる種ではない。今日は5年ぶりの兵庫県内撮影となる。 薄暗い林道の陽だまりでテリを張っていたのはヒメキマダラセセリか?この渓谷での本日の目的だったスミナガシは姿を見せず。 撮影地を移動する。 民家の石垣にクロツバメシジミの飛翔を見る。高温下、石垣の石の表面は焼けるように熱いため、決して石には止まらず、とまるときは必ず植物の上であった。産卵中のメスに求愛のためオスがせまるが、交尾は成立せず。〔播磨各地〕
8月15日(晴れ) 昨日に続き、西播磨の渓谷に向かう。今日の目的は、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの集団吸水のビデオ撮影。期待通り多くの個体が集まっていたが、昨日とは集まる場所が移動し、路上ではなく、道路脇の杉の葉が折り重なったところ、たぶん何かの養分(ミネラル成分)が出ているのであろう。人為的飛び立たせ、多くの個体が舞い上がるシーンを狙ったが、なかなかうまくいかない。次第に数を減らし、ビデオ撮影は終了となる。 途中黒いタテハが横切るが同定できず。たぶんスミナガシであろう。 今日も正午前に撤収する。〔西播磨〕
8月14日(晴れ) 4日前に同じく、西播磨の渓谷を歩く。 シカが忌避するイワヒメワラビ、オオバアサガラ、マツカゼソウしか生えていない林道の陽だまりはイワヒメワラビが放つ不快な臭気が漂っている。 地面で吸水していたのはコムラサキ、舞いがってとまった先はオオバアサガラの葉、これでは“絵”にならない。 林道内の暗い水の染み出し個所にカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの集団吸水を見る。カラスは破損個体ばかりだが、ミヤマの方は新鮮個体が多い。人の気配に驚いて飛び立つとなかなか戻ってこない。渓流釣りの方々、登山の方々が通過するたびにドンドン数を減らし、一時間余りで集団は消滅した。正午前に撤収する。〔西播磨〕
8月11日(晴れ) この夏初めて但馬へ向かう。 兵庫県内では貴重となったスジボソヤマキチョウを狙って撮影できるポイントを訪ねるが姿を見せず。 草原にツマグロキチョウ多い。オスはメスを求めて延々と飛び続ける。メスはオスの求愛を避けながらカワラケツメイに産卵していく。 森の中ではサトキマダラヒカゲ多い。 イチモンジチョウを各地で見かける。但馬ではシカの食害の影響を受け、近年減少が著しく、めったに出遭わなくなった本種であるが、今日はうれしい出会いであった。 撮影地を移動する。 高原のカシワ林でハヤシミドリシジミを探すがほとんど飛び出さない。毎年この時期に来ているが、これほど少ないのは記憶にないほどである。 渓谷内の湿地にサカハチチョウを見る。 同じところで涼んでいた(?)のはクモガタヒョウモンか?一瞬の出遭いで同定できず。 クサギはどこも満開だが黒系アゲハは見当たらない。〔但馬〕
8月10日(曇り時々晴れ) 久しぶりに西播磨の渓谷へ向かう。 歩き始めてすぐ出遭ったのはサカハチチョウの夏型。シカの食害のためコアカソは風前の灯火状態、よくぞ生き残っているものだ。 薄暗い林道を飛ぶ黒いタテハはスミナガシか?シャッターチャンスなし。 ポツポツとカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハが路上で吸水している。ここ数年のなかではまだマシな方かもしれない。 オナガアゲハ♂を見る。兵庫県内ではずいぶん久しぶりに出遭った気がする。 薄暗い水の染み出し個所で多くのカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハに混じって吸水していたのはイシガケチョウ。 何かの獣糞に多くの虫が集まる。無数のハエに加え、センチコガネなど糞に集まる甲虫、さらにゴマダラチョウ2頭が汁を吸っていた。 車に轢かれたミヤマカラスアゲハ♂に誘われるように同種のオス2頭が集まっていた。 雲が厚くなり午後1時撤収する。〔西播磨〕
8月1日(晴れ) 前日夜から長野県入り、早朝から山岳方面に向かう。 高標高地
7月26日(雨のち晴れ、雨) 23日からの四連休、至近距離でのキリシマミドリ♂開
7月21日(曇り) 休暇を取り、キリシマミドリシジミの撮影のため伊豆半島へ向か
7月19日(晴れ時々曇り) 北海道遠征2日目。 早朝より海岸のカシワ林に分け入
7月18日(晴れ) 友人からのお誘いで急遽北海道へ。 天気予報通り札幌は快晴。
7月12日(曇り時々晴れ) 最新の天気予報を横目に見ながら、朝一番のあずさ
7月5日(曇り時々晴れ) 久しぶりに但馬・ハチ高原のウスイロヒョウモンモドキ
7月4日(雨のち曇り) 朝から雨が降ったり止んだり。雲が薄くなった午後3時からフィールドに出る。 向かったのは自宅近くのハンノキ林、長竿でたたいてみるとワラワラとミドリシジミが飛び出す。じっくり見ればハンノキの細枝上を歩き、腹を折り曲げ産卵するしぐさをみせるメスが多い。ハンノキの葉で開翅するメスを見る。今日確認したのはO型、A型、B型の三つ、根気よくAB型を探したが見つからず。オスは数を減らしている模様。1頭しか確認できず。 田んぼの畔のアザミにオオチャバネセセリが多い。〔東播磨〕
6月27日(曇り時々晴れ) 午前1時半起床で但馬へ向かう。 昨年初めて兵庫県で
6月23日(晴れ) 有給休暇を取得し、早朝よりゼフ観察・撮影に向かう。 午前8
6月7日(晴れ) 未明の雷雨も明け方には止み、一気に天気が回復する。 大急ぎ
5月1日(晴れ時々曇り) 昨日と同じ行動。快晴の天気予報だったが現地は時々雲がかかり、万全の撮影状況とはならず。 昨日ミヤマカラス♀がやってきた花株を狙う。 クロアゲハは頻繁にやってくるが、相変わらずミヤマカラスは姿を見せず。11時35分、ようやく新鮮な♂がやってくる。しかし人の気配に敏感でなかなか近寄らせてくれない。わずか数分で飛び去られてしまう。 午後1時、2頭目♂が現れるが、残念ながらしっぽが1本欠けていた。 その後ようやく♀が来てくれたが、茂みの中の奥まった花でばかり吸蜜するため結局良い写真は撮れず。 藤の花で吸蜜するクロアゲハを見る。 コミスジ新鮮。 午後2時撤収。〔播磨某所〕
4月30日(晴れ) 外出自粛要請は重々承知しつつも、どうしても外せない所用のため一昨日夜、横浜から加古川に戻っている。 30日、朝から快晴、近くのミヤマカラスアゲハが集まるポイントに陣取る。 しかしやってくるのはアゲハチョウ、キアゲハ、クロアゲハのみ。一度だけ新鮮なカラスアゲハ♂が現れるが、ツツジでの吸蜜時間も短く飛び去る。 お目当てのミヤマカラスを求め、場所を移動する。 日が傾きかけた午後1時半、ようやくミヤマカラス♀が吸蜜にやってくる。この個体、翅に破損はないものの後翅裏面の白状線も細く、翅表の輝きもイマイチであった。 越冬明けのテングチョウ、ヒオドシチョウの活動を見る。 シロバナエンジュの幼木新芽に産卵するのはトラフシジミ。 午後2時撤収する。〔播磨某所〕
4月26日(晴れ) 今日も朝から青空が広がる。 一週間前に同じく自然公園内の栗
4月25日(晴れ) 外出自粛要請に反しないよう自宅近くで撮影する。 このところ
4月19日(晴れ) 兵庫県に戻れない週末が続く。 先週に同じく、ムラサキハナナ
4月11日(晴れ) 今週末も兵庫県に戻れず、近場の自然公園を歩く。 ムラサキハ
4月4日(晴れ) 本来なら兵庫県に戻りギフチョウ観察予定だったが、新型コロナ
3月21日(晴れ) 早朝から、昨日残した小野アルプス東側の“ギフチョウ採集禁止”看板の設置作業を行う。 朝からハイカーの数が多く、皆興味深く作業を眺めていく。作業は10時半に終了し、昨日に続き小ピークに向かう。 時間の経過とともに尾根筋の遊歩道ではハイカーがひっきりなしに往来する。中には10名以上の集団も通過していく。 雑木林の中ではテングチョウが多い。瞬間的に卍になることも多い。 ピークでは今日もヒオドシチョウ、ミヤマセセリ、アゲハチョウが飛び交っている。 さらに今日はキアゲハも1頭加わっていた。 昼時になればハイカーは一斉に昼食タイムへ。両者の取り合わせが面白く、広角で狙ってみる。 午後1時前に撤収。〔東播磨〕
3月20日(晴れ) 溜まった所用をこなし午前10時からフィールドに出る。 小野市来住町、下来住町から依頼を受け、小野アルプス西側の“ギフチョウ採集禁止”看板の設置作業を行う。これは土地所有者の権限によるギフチョウ採集目的の立入禁止措置であり、違反を見つけた場合は警察への通報含む厳罰で臨むと町内会長から伺っている。 併せて、隣接する加西市網引町一帯も2020年度から保全条例が制定され、ギフチョウ含むすべての動植物の採取は禁止となっている。 森の中の遊歩道にテングチョウ多い。 日頃の運動不足から、わずか百数十メートルの小ピークに登るのも息が切れる。 ほうほうの体で登ったピークではヒオドシチョウ、ミヤマセセリが追い駆けあっている。 しばらくするとアゲハチョウ、ルリシジミも加わり、山頂は大賑わい。 畑や林の小道でもチョウが多い。 モンシロチョウ、キタキチョウ、ルリタテハ、ツバメシジミなど多くの種が活動していた。〔東播磨〕
3月15日(晴れ) 西表島滞在最終日。 気温は低いが朝から快晴。 2日前のリベ
3月12日(曇りのち雨) 今日から4日間、西表島にて撮影を行う。 新石垣空港か
3月7日(晴れのち曇り) 午前に行われた“加古川の里山・ギフチョウ・ネット”の年次総会の後、近場を回る。 継続観察中のウラゴマダラシジミは2齢幼虫に成長していた。 気温は15℃近くまで上昇し、各地でモンシロチョウ、モンキチョウを見る。 陽気に誘われ、越冬中のキタキチョウ、テングチョウの活動を見る。〔東播磨〕
2月29日(晴れ) 郊外の自然公園を散策する。日差しは暖かく春を思わせる日。 道路沿いの植栽のアラカシにムラサキツバメを見る。落ち着きなく飛び回っていたが、しばらくすると葉の隙間に潜り込み静止した。約1時間後に確認したところ、同じところに留まっていた。 陽だまりに何かいないかと探すが何も現れず。 梅の花でも吸蜜している個体なし。〔横浜市〕
2月24日(晴れ) 快晴無風、春本番を思わせる穏やかな日。 ウメは今が満開。 畑の土手を飛ぶ新鮮なモンキチョウ♂を見る。ここ数日の間で羽化したような個体。 1月4日に撮影したウラゴマダラシジミの卵を確認する。5卵すべて無事孵化したようですべての卵中央部分に穴が開いていた。幼虫を探したところ、10p離れた新芽に食い込んでいる1頭を確認する。 気温の上昇と共に今日はまだまだ出逢そうだったが、横浜へ戻る都合もあり、正午前に撤収する。〔東播磨〕
2月11日(晴れ) 春のような暖かい日。 午前11時からフィールドに出る。いろいろな種が1月中頃まで生き残っていた南向きの畑の法面を丁寧に探すが、チョウ成虫は見つからず。さすがにまだ早いか。 無農薬栽培のキャベツにモンシロチョウ幼虫多い。暖かい陽光を浴びて、活発に摂食する終齢幼虫を見る。 各所でウメが咲いている。〔東播磨〕
2月10日(晴れのち曇り) 西寄りの風がやや強いが暖かい日。 十数頭のツバメを見る。北へ、東へ向かう途中だろうか?それにしてもこれほど早い時期の目撃は記憶にない。〔東播磨〕
2月8日(晴れ時々曇り) 気温が上がった正午過ぎにフィールドに出る。気温は10℃前後か。 フィールドに出たとたんに曇が広がり、これでは何も期待できない。 目的を変更し、ミドリシジミ越冬卵の撮影に向かう。 風が強く樹がしなるため撮影に手間取る。〔東播磨〕
1月26日(曇りのち晴れ) 昼前から晴れ間が広がる穏やかな日。 今月初めまで多くのチョウを確認した畑の土手を歩く。 すぐに黄色のチョウを確認。近づいたところキタキチョウであった。越冬を中断し活動していたようだ。 モンキチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミは姿を見せず。〔東播磨〕
1月11日(晴れ) 暖かい一日。フィールドに出たのは午前11時、気温は10℃近くまで上昇していたもよう。 畑の土手にモンキチョウが飛ぶのを見る。本日の確認頭数は10頭以上。メスも混じっていた。 笹原から越冬中のキタキチョウが飛び出す。 三方を遮られ、南側のみに開いた斜面は特に暖かい。案の定、多くのチョウが活動している。 ヤマトシジミ♂、ベニシジミ♂、さらに超新鮮なモンシロチョウまで飛んでいた。 最後に確認したウラナミシジミを含め、本日の目撃種は何と6種。この時期にこれほど多く見られるのは暖冬の影響か?〔東播磨〕
1月4日(晴れ時々曇り) 昨日に続き今日も暖かい一日。 所用のため午前10時からわずかな時間、フィールドに出る。 雑木林にウラゴマダラシジミ越冬卵を探したところ、二枝目で簡単に見つかる。撮影後早々に撤収する。〔東播磨〕
1月3日(晴れ) 春のような暖かい日。 今日も南東向きに開けた雑木林の縁を回る。 モンキチョウの活動を見る。2か所で計4〜5頭が畑の土手を飛ぶ。なかに1頭だけ超新鮮個体が混じる。 一昨日の元旦に見たベニシジミは今日も元気に活動していた。 速く直線的に飛ぶのはウラナミシジミ。 ツマグロヒョウモン♂の活動を見る。しかも2頭。ときに追い駆けあい、時に卍となり、ときに分かれて各々が地面で静止していた。 ヤマトシジミは姿を見せず。〔東播磨〕
1月1日(晴れ) やや風はあるものの、朝から快晴の空が広がる。気温10℃近くになる10時まで待ってフィールドに出る。 三方を囲まれ、南に開いたポイントを選んで歩く。 ベニシジミ、モンキチョウはま生き残っている。 今日もっとも活発に飛び回っていたのはウラナミシジミ。クサフジにとまって開翅した個体を確認したところ、尾状突起はないものの翅には目立った破損が見られないオスであった。〔東播磨〕