◆調査結果1:産卵樹の生える位置と卵数
調査したハンノキの生える位置を「林中」「林辺」「独立」と3つに分けた。調査ハンノキの周囲すべてに近接して他のハンノキが生える場合を「林中」、周囲の2方または3方に近接する場合を「林辺」、他のハンノキと1方のみで近接する場合、まったく離れて一定の距離をおいて生える場合を「独立」とした。
樹の生える位置と生みつけられている卵数の関係を表と円グラフに示す。
産卵樹の生える位置 | 卵数(個) |
林中 | 72 |
林辺 | 722 |
独立 | 442 |
計 | 1236 |
上記結果より「林中」には少なく、「林辺」「独立」の場合の卵数が圧倒的に多いという結果となった。ただし「林中」の樹は大木が多いため、今回調べることができたのはせいぜい地上200cmまでであり、仮に「林中」の樹の高い位置に卵があった場合は調査出来ていないことになり問題を残している。